タケオ州(Takéo)
タケオ州(Takéo)
2017.06.09

カンボジア各州情報では、カンボジアにある24州と1特別市のそれぞれの名所・ホテル・お土産・料理など観光に役立つ情報をお届け!今回はタケオ州をご紹介します。

基本情報
州名 : タケオ
州都 : タケオ
面積 : 3,563km²
人口 : 899,485(2018年の国勢調査より)
アクセス : プノンペンから国道2号線で78km

カンボジア最古の首都「ノーコー・コクトローク」があった歴史ある州。1863年のフランス統治時代にこの地域に広大な土地を持っていたカェゥ老夫婦が、町づくりの際に土地を提供したことから、この州の名前を「ター・カェゥ(カェゥおじいさん)州」としたといわれている。

バーヨン寺院

バーヨン遺跡の入口
彫刻がはげ落ちた北側の壁

市街から40kmのところに位置する標高313mの小高い山。2kmの山道を登り切ると、頂上には7世紀のポヴェァヴァラマン2世が建てたバーヨン遺跡がそびえている。当時はヒンズー教が信仰されていたため、中央の塔にはシバ神のリンガがある。バーヨン遺跡の名前の由来:バーヨンという王がドーンレーク山(タイ国境の山)で即位をした。王には小さい息子と髪の長さが7mあるソッククロオープ妃がいた。妃の髪から放たれる香りははるかかなたまで漂い、ある日、シャムの王がこの香りをかぎ、出所を知りたいと探し始めた。ソッククロオープ妃の髪からの香りであることがわかると、妃を妻にしようと試みた。バーヨン王はこれを知り、妻と子供を連れて船に乗って逃げ出した。願いがかなったら髪を剃って仏に従事するからどこか安全な所へ行きたいと祈りを捧げると、テバダーがその船をこの高台のあるところまで連れてきてくれた。バーヨン王はこの地に王宮を建て、剃髪したといわれている。

パァオックの滝

山の上から景色を眺める
色とりどりの天然石

市街から45kmのキリヴォン郡に位置する滝。この地域では天然石が採掘される。住民たちはそれを採掘し売って生活をしている。滝の周りは涼しく、多くの観光客が水遊びや森の散策を楽しんでいる。滝の由来:18世紀にポック・パォクという老人夫婦が滝のそばに住んでいた。パォクは病気を治す力があった。多くの病人がやってきて病気を治してもらっていたが、必ず治療の前にこの滝に打たれるよう指示を受けたという。このことから、地元の人々はこの滝をパァオックの滝と呼ぶようになり、今でもこの滝に打たれると病気が治ると信じられている。

プノムダー 

下から見上げたプノムダー

市街から23km離れた山にある古い遺跡。山までのアクセスはボートのほか陸路でのルートもあるが、道路コンディションはとても悪い。山の麓から142段の階段を上った頂上には6世紀ごろにルトロヴァルマンによって建てられたレンガ造りの遺跡が建つ。本堂にはシバ神のリンガがあり、11世紀ごろにスーリャヴァルマン1世が一部を修復したといわれている。山からは広大な田園風景が眺められる。山の麓から150mのところにはパヴェァヴァルマンが7世紀ごろに建てたモハールッセイ(仙人)のほこらがあり、リンガが奉られている。

博物館 

市街から25kmのアンコールボーレイ郡に位置する。途中でボートに乗ってアクセスする必要がある。1999年にプラサックという団体が文化局および州当局と協力して、観光客や研究者のために遺跡物を集めたこの博物館を建設した。館内には近隣の遺跡から発掘された数多くの遺物が収められている。

プノンチソー遺跡 

じっくり散策したいチソー遺跡

市街から27kmのところに位置する、標高130mの山頂に建てられた遺跡。名前の由来は「プノム=山」「チー=出家した人」「ソー=スーリャヴァルマンからとった」であることから、この山が11世紀頃スーリャヴァルマン1世の治世に、バラモン僧の修行の場として使われていたのではないかと考えられている。プノムチソーには国内外から多くの観光客が訪れている。

トンレーバティー 

川のほとりでピクニックが楽しめる

市街から46kmのところに位置する自然&歴史行楽地。91,727㎡の敷地には、12世紀末から13世紀初めにジャヤヴァルマン7世が建立したタプロム遺跡がある。遺跡を出ると長さ7km、幅1kmの大きな池「バン・トンレーバティー」が広がり、ボート遊びや水遊びが楽しめる。

プノムタマゥ動物園


市街から37kmのところに、1995年に開園した動物園。

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