出光クレジットの子会社である出光セゾンマイクロファイナンス(カンボジア)とSBIソーシャルレンディングは、カンボジアから来日する技能実習生を対象に、共同で融資事業を開始することになったと発表した。
技能実習生とは、日本が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術、知識の開発途上国への移転を図り、経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的として創設された制度。外国人が日本に在留して技能を習得する。
現在日本は、さまざまな国から技能実習生を受け入れている。なかでもカンボジアは若い技術者の育成が急務であり、技術習得のための日本への渡航人数は年々増加している。
技能実習生は、渡航準備(日本語習得や在留資格、ビザ取得等)費用を、現地の送り出し機関や金融会社から借り入れているが、なかには日本の一般的な金利水準に比べ、高金利での借り入れを行っている技能実習生も多くいる。
そういった同国の技能実習生の融資ニーズに応えるため、同社はカンボジアでは外資企業として初めて技能実習生向け融資事業を開始することになった。
この事業スキームを通じ、これからの社会発展を担う幅広い人材にさまざまな技能を習得する機会を提供していきたいとしている。