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【~AFC U-23選手権2018予選レポート~】ホームの利をいかし、大健闘したカンボジア
【~AFC U-23選手権2018予選レポート~】ホームの利をいかし、大健闘したカンボジア
2017.07.25

7月19日から23日までカンボジアの首都プノンペンのオリンピックスタジアムでサッカーのAFC U-23選手権2018の予選が行われた。AFC U-23選手権2018は23歳以下のアジアNo.1を決める大会で、来年1月に中国で開催される予定。今予選は10組に分かれ、各グループ1位(10チーム)、2位の上位5チームに開催地の中国を加えた計16チームが出場する。今回、U-22カンボジア代表はフィリピン、中国、そして日本と同組で総当りで対戦した。

 

【1日目】7/19
第1試合 日本 8-0 フィリピン
日本代表は2020年に開催予定の東京オリンピックに向けてU-20日本代表でこの大会に臨んだ。小松蓮(産業能率大学)が4得点の活躍などでフィリピンに圧勝。観客数は平日の昼間、さらに雨の影響もあり、300人程度だった。

 

第2試合 カンボジア 0-0 中国
今回のホスト国にとって、今予選はアジアの強豪相手に自分達の今の実力を試すことができる絶好の機会。選手達のモチベーションも高く保ち試合に臨み、結果は0-0の引き分け。これまでカンボジアサッカーの歴史上、最大級の快挙、そして番狂わせを起こした。一方、来年の本大会開催国である中国にとってこの予選は難しい戦いとなった。

 

 

 

【2日目】7/21
第1試合  中国 2-0 フィリピン
初戦でカンボジア相手にまさかの勝点を取りこぼした中国。また、フル代表のリッピ監督も来ており、この試合は絶対に負けられない試合だったが、なんとか2-0で勝利。一方のフィリピンは初戦の日本戦にに続く、連敗を喫し、1試合を残して予選敗退が決定。
※写真無し

 

第2試合  カンボジア 0-2 日本
初戦は雨の影響で観客数は少なかった(約7000人)が、この日は約15000人もの観衆が集まった。メインスタンドには日本人サポーターの姿もちらほら見かけ、カテゴリーは違うが2015年11月に行われたロシアワールドカップアジア2次予選を彷彿とさせる盛り上がりを見せた。試合は序盤から引いて守るカンボジアに対し、日本がなんとかこじ開けようとするもなかなか得点は奪えないまま時間が過ぎていき、スタジアムにつめかけたサポーターは大興奮。結局、自力に勝った日本が終盤に2点を奪い、勝利したが大健闘のカンボジアイレブンには大きな拍手が送られていた。

 

【3日目】7/23
第1試合  日本 1-2 中国
東アジアを代表する強豪同士の対戦となったこの試合。引き分け以上にグループ1位となり、予選突破が決まる日本。だが、スタンドは在住中国人に埋め尽くされて完全アウェイの雰囲気。それが影響したのか前半のうちに2失点してしまい、後半に1点を返すものの、1-2で敗れ、グループ2位で今予選を終了。本大会出場は他組の結果次第となったが、なんとか上位6チームに入ることができ本大会出場が決定。

第2試合  カンボジア 1-0 フィリピン
既に予選敗退が決まった両チームの対戦となったこの試合はカンボジアが1-0で勝利し、オリンピックスタジアムにつめかけたサポーター達に白星を送ることができた。
※写真なし

【予選結果】
1位 中国 2勝1分
2位 日本 2勝1敗
3位 カンボジア 1勝1分け1敗
4位 フィリピン 3敗
※中国(開催国)、日本が本大会出場

【まとめ】
アジアの弱小国という地位から抜け出そうとしているカンボジアが普段、日本や中国のような格上相手と試合をすることはなかなかない。それだけに今回真剣勝負ができ、なおかつ結果(中国に引き分け)を出すことができたのは本当に大きい。格上相手に得点をどう奪うなど課題は多いが、来月マレーシアで行われるSEA GAMES(東南アジア版オリンピック)に向けて自信となったに違いないだろう。
また、U-20日本代表にとって今予選は厳しい戦いとなった。国際経験が乏しい選手達にとってアジアの厳しさを嫌というほどに痛感しただろう。彼らにはこの先、アジアを越えて世界へ羽ばたくチャンスがある。今回の経験を糧に日々努力を重ね、日本サッカー全体の底上げに繋げてほしい。
写真/文:狩野宏明(CJS編集部)

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