2000年代生まれた20代の大学在学中の大学生が求めるものとは何か色々聞いてみた。
大学の選択について
1、今通っている大学は理想の大学だったか。
1、よく思う 66%
2、やや思う 28%
3、あまり思わない 6%
2、今の大学を選んで良かったと思うか。
1、そう思う 83%
2、そうとはあまり思わない 17%
3、大学を選択した時は何を重視したか。
1、大学の知名度 29%
2、自分のレベルに合うかどうか 52%
3、支払える学費 19%
4、その他( )
解説:現在の経済発展と共に私立大学の数が増え、国立大学とのレベルの差が小さくなった。大学の入試の成績で得られる奨学金の枠を目指す学生もいるが、多くの学生が私費での入学をするようになり、幅広い人材が大学で学ぶ機会を得られるようになった。私立大学でのカリキュラムや環境も改善され、たいていの学生が(70%近く)今通っている大学が理想だと思うとし、また、選択した大学を良かったと思う人が約80%と回答したこの結果は節が通るものだといえるであろう。一方、大学を選択する時は、入試で競争率が高い名門大学(約30%)と学費のことを考えるよりも、自分のレベルに合う大学を選択する学生の方(約50%)が多い傾向がみえる。
専門分野の選択
1、学びたい専門分野を選べているか。
1、そう思う 74%
2、そうとは思わない 11%
3、人に言われ・勧められて選択していた 15%
2、専攻している専門分野を選んで良かったと思うか。
1、とても良かった 51%
2、やや良かった 46%
3、良かったとは思わない 3%
解説:ひと昔前(約20年前)は大学で専攻を選ぶときは親との相談で決めることが多かった。だが、今は大学で自分が専攻したい科目を自ら選択する割合が70%を超え、他の30%弱がまだまだ親や周りの人の影響で選択している。経済社会の発展と共に若者の意識が変わってきていることが分かる。また、選択した専攻に後悔する人の割合が非常に低く、わずか3%しかいなかった。選択した専攻を楽観的に捉える今の多くの大学生の考え方が分かる。
大学の授業料と生活について
1、自分の家計を考えると、在学中の大学の授業料は高いか?
1、そう思う 25%
2、そうとは思わない 75%
2、大学の学費は親が支払ってくれるか。
1、親が全部払ってくれる 61%
2、一部は自分で支払う 28%
3、自分で全部支払う 11%
3、大学在学中は、アルバイトなどで稼ぎたいと思うか。
1、アルバイトをしたい 96%
2、アルバイトをしたくない 4%
理由:………………………………………..
4、大学生として良かったと思えるのはどんな時か?
1、良い仲間できたこと 25%
2、学びたい専攻科目の教授がとても良いこと 48%
3、大学のカリキュラムが良いこと 9%
4、大学の環境が良いこと 11%
5、自分に自由が多くあること 7%
6、その他( )
5、大学の授業に取り組む時間が十分あると思うか。
1、十分ある 49%
2、どちらかと言えばある 45%
3、足りないと思う 6%
解説:大学の授業料が高いとする学生の割合が25%あったこの数字はちょっと意外だった。大学卒の初任給はたいてい約300ドルと考えると、2か3カ月分程度という大学の学費(私立はたいてい社会系は年に500ドル程度、エンジニアやITなどは年に1,000ドル程度)が高いと考えないのは当然ではないだろうか。だが、60%の学生が学費の負担を親に担ってもらう反面、約4割の学生が自分で何とか支払おうとしていると回答した数字に関心を抱く。その背景は、問い3の回答のように96%もの学生がアルバイトで稼ぎたいという意欲として現れている。やはり、都会の発展と共にアルバイトなどで稼げる機会が多くなっていることも学生たちの思いを後押ししているのかもしれない。
他方、学生生活で一番思い出に残ることに関しては、良い教授に恵まれることと回答した学生の割合が他の選択肢より最も多く(約50%)あった。大学の良し悪しが教授の質によって左右されることが分かる。大学での授業に取り組む時間については約90%の学生が時間があると答えていた。ゆったりする生活文化を持つクメール人の本来の生活ペースが今の回答数でよく分かるのではないだろうか。
在学中の希望について
大学在学中に絶対にやっておきたいこととは?
(自由に記入)………………………………………………………………….
1、海外への留学をどの程度考えるか。
1、絶対に留学はしたい 33%
2、可能なら留学はしたい 57%
3、留学に無関心 10%
2、最終学歴で最も憧れる学歴とは?
1、短期大 0%
2、学士 38%
3、修士 40%
4、博士 22%
解説:大学在学中絶対にやっておきたいことを自由に書いてもらったところ、勉学に集中したいとか、将来のキャリアに関連した専攻の分野でのインターン、稼ぐために塾の教師やアルバイトなどをしたいというようなコメントが多く、印象的だった。他方、海外留学に無関心な学生(10%)が非常に低く、多くが海外留学を考えているようだ。憧れる最終学歴を尋ねたら、学士と修士がほぼ同じ数字の回答(約40%)で、修士(と博士約20%)という高学歴を望む学生が多いことに注目したい。
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