2017 年がスタートし、穏やかな日々を送っています。何をもって「穏やかな」というのかというと、2016 年がまさに言葉どおり「東奔西走」(カンボジアと日本の往復なので日奔柬走か?)状態だったので、それに比べて昨年最後の出張からカンボジアに帰り、年末年始やら旧正月に向けての日々をゆっくり過ごしていることに感慨を覚えているのです。
それにしても2016 年は日本出張が多く、どちらかというとカンボジアを不在がちでした。いろんな人から「去年は全然カンボジアにいませんでしたね」「今年も日本が多いんですか?」と聞かれます。しまいには、ある式典で久しぶりに会ったカンボジアの某機関の某閣下からも「なぜあの会議にお前は(通訳として)いなかったんだ。会議が大変だったぞ」とお叱りを受け、「いやいや、カンボジアの方々の研修の通訳とお世話を日本でしてたんですよ」と言い訳(?)すると、「ってことは、カンボジアにもう住んでいないのか?カンボジアを捨てちゃったの?!」と誤解され、「いやいや、そうじゃなくて…」なんて会話が繰り広げられる始末。困ったなぁってところにこの閣下の部下がやってきて、「こんにちは、ボンユキ!日本ではお世話になりました!」と挨拶してくる。そうそう、この人たちも日本での研修に来ていて、私が担当通訳だったのよ。多分その会議の頃がちょうど彼らの研修だったんじゃないかなぁ。「そうか、ふむ。そうだったのか(あっさり納得してくれた)」。ああ、びっくり。
今となっては、そんな往復しまくっての業務も過去の思い出。でも走り回っているときは、それはそれは必死でした。成田-プノンペン直行便がまるでドメスティックフライト状態。カンボジアに戻ってきては次々に仕事をこなし、日本へ行っては東京から地方へと各地を転々とする。
常日頃から、人生を「マラソン」に喩えていたボンユキですが、流石にこれはマラソンランナーっていうより駅伝選手よね。しかも自分で自分にたすきを渡している一人駅伝…と、これまた一人で苦笑いしていたのです。そうか、人生そのものがマラソンで、日々のこの業務の展開が駅伝なのであれば、まさにフルマラソンやりながら駅伝してるんだわ、私って(笑)。おそらく今年もこんな状態になっていくのだと思われます。なので、穏やかでいられるときは徹底して穏やかな日々を過ごし、ウォーミングアップしておきましょう。そしてスタートは飛び出さず、中盤、後半に向けてじわじわと速度を上げていく。給水所はスペインとかハワイとかに設置しておいてくれると嬉しいな。そんなボンユキの“フルマラソン駅伝2017”。果たして走り抜けられるかな~。
2017.2-3月号(第87号)掲載
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