2003年から発行している「カンボジア生活情報誌NyoNyum」内でプノンペンやシェムリアップはじめ、カンボジア各地の風景や生活を紹介してきた「フォトさんぽ」コーナーをNyoNyum Webマガジンでも紹介します♪
兵士や警察官、またはボクサーなどの格闘家といったカンボジアの“戦う男”たち。
彼らが「これさえあれば負けない。敵や危険から身を守ってくれる」とこぞって自分の体に入れるのが、護身の入れ墨だ。
それを身にまとえば体を防御する効果があると昔から信じられている。
描かれるのは幾何学模様や動物のモチーフ、パーリ語の呪文などだ。元彫り師の男性（57）によると、墨を入れるときに唱える呪文が非常に重要なのだという。
それにより、単なる入れ墨から呪文の効果がもたらされた魔除けの入れ墨になるそうだ。
実際に入れ墨を体に持つ警備員のコン・コンペアさん（ 38 ）は、「護身の力を授かってから15年以上になるけどその効果は保証するよ。
今まで危険な目には一度も遭ったことがない」と語る。
ただ、最近は入れ墨に対する世間の認識が変わってきているそうで、「人によってはギャングのような目で見てくる人もいるんだ」と時代の変化を感じているようだった。
<NyoNyum No.83より>
写真、文 Photo & Text : Samrith Pisda, Va Pov
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