9月4日（火）、今年もプノンペンのオリンピックスタジアムで「Dream Challenge Cup」が開催されました。

この大会は、サッカーを通じてカンボジアの農村の子供たちを支援している学生団体World Futが2016年から開催。3回目となる今年はカンボジア国内の12歳以下の子供たちが参加しました。

今回はNyoNyumスタッフによるイベント当日のレポートをお届けします。

今年のDream Challenge Cup概要

今大会への参加は全10チーム。

World Futが支援しているプレイヴェン州のスマオン村チームをはじめ、カンダール州やコンポンチャム州などの地方チーム、カンボジアリーグ所属のプノンペン・クラウンFCのアカデミーチーム、本田圭佑選手が経営するソルティーロ・アンコールFCのサッカースクール「Soltilo-Familia Soccer School Cambodia」などが昨年から引き続き参加した。

まず3組に分かれて予選リーグを行ない、予選を勝ち抜いた4チームが決勝トーナメントへ進出し、優勝チームを決める大会方式だ。

  

憧れのプロサッカー選手も参加

今大会からカンボジアのプロサッカークラブであるソルティーロアンコールFCが運営にも携わったことで、ソルティーロの選手が各種イベントに参加。

子供たちは夢のオリンピックスタジアムでプレーできるだけでなく、憧れのサッカー選手と触れ合う機会に恵まれた。

昨年の大会との違い

今大会は昨年と比べてチーム数は少なかったが、子供たちの試合に対する真剣度合いが増したという。

子供たちやチーム関係者も、この大会に合わせてスケジュールを組んでしっかり準備をし、大会に臨んだ。子供たちの試合にかける意気込みは真剣そのものだ。試合中は「絶対に負けたくない」という熱い思いがプレーに出ており、見ている側の心にも響くものがあった。

今回の優勝はカンダール州のNERCチーム。日本語堪能なカンボジア人の方を中心に毎週子供たちを指導しており、昨年の3位を上回って優勝を成し遂げた。

また、今回参加した男子チームの他に女子チームもあり、カンダールの子供たちのサッカー能力向上に貢献している。

子供たちが見せた悔し涙の意味

サッカーに勝敗はつきもの。勝者もいれば敗者もいる。

この日の各試合後には、悔しくて泣いている子供たちもいた。そんな姿を見ていると、彼らがこの大会にかけていた想いを感じた。

普段、カンボジアの地方の子供たちには真剣勝負するような場はほとんどないといっていい。World Futの学生達は、この大会開催のために何ヶ月も前から日本国内で資金集めや準備をしてきたが、本当に価値があるものを生み出したと言える。

今後は大会の継続はもちろんのこと、これを参考に多くの人がカンボジアのサッカー少年少女の夢の実現のためにイベントを開催することで、より多くの選手が将来国際舞台で活躍することを期待したい。

＜活動団体紹介ページ＞
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