このコラムはプノンペンにあるラッフルズメディカルカンボジアの八木加奈恵先生がカンボジアで子育てを通じて様々な子供との接し方などを紹介していきます。今回は「不登校」について。
不登校①
先日 6 歳の息子が不登校になりました。コロナウイルス感染対策による長期の休校が終了し学校への登校が再開して 1 週間も経たないある日、突然夜寝る前に「学校に行きたくない」と言い出しました。
2日間はなんとかなだめて学校に行かせましたがそれでも行きたくないと拒否が強くなってきたため、先生に事情を説明して学校を休ませることにしました。
本人に行きたくない理由を問うと、「勉強ばっかりで面白くない」「マスクをしたくない」「PE(体育)やスイミングが無いのが嫌だ」などの返事が返ってきました。
息子は今年の 8 月から通っているインターナショナルスクールの 1 年生になったばかりでした。
9 月後半から登校が再開したものの、マスク着用で朝学校に着くとまず手洗いと消毒をし、教室内ではソーシャルディスタンスのため友達と距離を取らなければならない、動き回るのが大好きな息子にとってPE やスイミングが無いのは致命的で且つ朝や放課後も校庭で友達と遊べない。
待ちに待った登校だったはずなのに、息子にとって想定外なことが沢山あり環境の変化に心がくじけてしまったのではないかと思います。
結局1週間学校を休ませたあと、また普通に登校し始めました。
文部科学省の発表によると、2019 年度の日本の小中学生の不登校は過去最多の 18 万人であり、年々増加傾向です。
日本では近年不登校児が通うフリースクールや教育支援センター、通信制の学校など選択肢が増えてきていますが、親としては子供が学校に行かなくなると非常に不安になります。
次回は不登校の原因とその対応についてお話します。
ラッフルズメディカルカンボジア小児科専門医、総合診療医、タッチセラピスト。乳児検診、発達障害児診療、成人の心療内科等臨床経験多数。平日毎日出勤。2 児の母(子育て中)。
Raffles Medical Cambodia
<過去の記事一覧>
1:子供のストレスとどう向き合う?
2:友達付き合いの大切さ
3:不登校①
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