Moi Moi ライフ #56 Moi Moi Farmでマンゴー狩り!
Moi Moi ライフ #56 Moi Moi Farmでマンゴー狩り!
2021.07.06

NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)

シェムリアップで暮らす小出陽子さん。NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。

今回は、Moi Moi Farmでのマンゴー狩りについて。

 

Moi Moi Farmでマンゴー狩り!

マンゴー狩り

4月下旬~5月上旬。Moi Moi 農園では今年もたくさんのマンゴーが実りました。

マンゴーは水やりなどの世話も特に要らず、種を植えるとそのままですくすくと成長して、5年ほどで実をつけ始めます。

よほどカンボジアの土壌や気候に合っているのでしょうね! 

ただし、マンゴーにも種類がいろいろあって、それぞれ味や香りが違います。

Moi Moi 農園のマンゴーは、クリーミーで濃厚な甘さが特徴の“ スヴァーイ・クティッヒ・ガエブ・チャン“がほとんど。

そのブレない美味しさと重厚感は他のマンゴーを寄せ付けない貫禄で、私はひそかに「マンゴーの王様」と呼んでいます。

マンゴーは表皮が緑色のうちに収穫して、洗った後、風通しのよい室内で追熟させます。

黄色くなるまで待っていると、蟻やら虫やらが取り付いて腐りやすくなる、ということもあるのでしょう。

それはマンゴーだけに限らないようで、「果物と子供は青いうちに親離れさせないと成熟しない」…カンボジアにはこんな諺があるほどです。

マンゴーの木は、種類によっては20mの高さになるものもあり、そんな木の上部に実ったマンゴーは村人に木に登って採ってもらいます。

摘み取ったマンゴーは上から一つずつ落とされ、それを広げた米袋を持った2人が下でキャッチして収穫するのです。

そこまで高くないところに実ったマンゴーは、長い虫取り網のようなもので一つ一つ採っていきます。

網の輪の先がマンゴーの枝に引っかかるように細工されているので、網にマンゴーを入れ、枝ごと少し引っ張ればポロリと簡単にもげるのです。

……言葉での説明はちょっとわかりにくいですね。

コロナ禍真っ只中のシェムリァップの日常をYouTube“ くにちゃんネル“で配信されているHappy SmileTour の伊東さんが、Moi Moi 農園マンゴー狩りの様子を動画にしてくださいましたので、ぜひ、こちらをご覧ください!


(この記事は2021年6月に発行されたNyoNuym113号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

 

コラムニスト: 小出 陽子(こいで・ようこ)

2000年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005年シェムリアップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事

 

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38:4人目の勤続10年スタッフ
39:#cafemoimoi で繋がる輪
40:ノンちゃんはトリリンガル
41:粋なお福分け
42:魅惑のカンボジア発酵魚料理
43:NyoNyumとカンボジアと私
44:村の中学生たちの日常
45:中学校退学者のその後
46:バイヨン高校がほしい!
47:バイヨン高校、ついに開校!
48:他国事(ひとごと)ながら
49:”パプリカ“歌って英語授業!
50:”サイクリングブーム
51:将来の夢はYouTuber!
52:ナーガ・シンハ彫像修復プロジ ェクト終了!
53:Cafe Moi Moi コロナ禍で一時休業へ
54:バイヨン中高校先生方のコロナ禍副業
55:話し出したら止まらない“将来の夢!”

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