AEONプノンペンオープン!
AEONプノンペンオープン!
2014.08.26

6月30日、イオンモールがプノンペンにグランドオープンしました。それに先立ち、モール内に出店する4店舗からお店で使用する食器のご注文をいただきました。合計3,000点を超える大きな受注です。「カンボジアで作られた器で料理を提供したい」。その思いに応える大きなチャンスです。

5月半ばから本格的に制作を開始。ワークショップはかつてない忙しさとなりました。6月に入ると、納期に間に合わせるため家でもろくろを引き、ひと月で大窯での本焼きを3回行うなど(通常は月1回程度)、現在のリソースの限界まで使い切ったフル生産となりました。私たちにとってチャレンジでしたが、無事に納品することが出来ました。

オープン後、実際に器が使われている現場を見てもらおうと、村のメンバーたちとイオンモールに行きました。コンポンチュナン焼の器は、串揚げ「串匠」、回転寿し「海宝丸」、ラーメン「秀ちゃんラーメン」、カフェ「KH�MA」で活躍中です。お店から「大切に使わせていただいてます」と嬉しいお言葉をいただきました。これからも、お店が提供されている料理や飲み物を、しっかり支える器を作っていきたい。作り手と使い手がものを通じて出会う。そんな新しい出会いを楽しみにしながら、焼きものづくりをしていきます。

AEON MALL Phnom Penh
「串匠」で使われているコンポンチュナン焼

明 博史(Hiroshi AKE)
カンボジア伝統陶器プロジェクト、コーディネーター。陶器生産を地場産業として盛り上げるべく、セールス、マーケティング、生産管理などを担当。日本でテレビニュース・ドキュメンタリー番組制作、写真、ウェブサイト制作などメディアの仕事に関わったあと、2000 年、初カンボジア。2009 年、地雷・不発弾対策支援NGO のカンボジア事務局代表としてバッタンバンに赴任。任期終了後、「カンボジア伝統陶器プロジェクト」に参加。このコラムでは村のメンバーたちのストーリー、声を伝えていきます。

 

2014.8-9月号(第72号)掲載

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