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アンコール見聞録 #13 外国人の遺跡入場者数

NyoNyum Magazine にて連載しているコラム「アンコール見聞録」

上智大学アジア人材養成研究センター現地責任者として、シェムリアップでアンコール建築に関する研究を行っている三輪悟さんが、アンコール建築の歴史や、遺跡の周りで営まれる生活、カンボジアにまつわるあれこれを綴ります。

今回は、あまり知らないアンコールワットの外国人観光客とチケット価格の数字について。

外国人の遺跡入場者数

アンコール・ワットで初日の出を見る旅行者

アンコール・ワットで初日の出を見る旅行者

Angkor Enterprise によると、昨年 1 年間のアンコール遺跡入場券の販売数は約 260 万枚、売り上げ総額は 1 億 1700 万ドル(≒約 130 億円)に達した。
また観光省統計によると同年カンボジアに入国した外国人数は約 620 万人であった。

入国者数の半数弱が遺跡入場券を購入したという結果は近年の安定的傾向である。

一方で 2019 年 1 ー 3 月の 3 か月間の遺跡入場券の販売数は約 79 万枚で前年比で 8% 減、売り上げは約 3600 万ドル(≒約 40 億円)で前年比9% 減であった。
遺跡入場券は 2017 年 2 月に大幅な値上げ(1日券の場合で 20ドル→ 37 ドル)が行われ、同年の売り上げが初めて 1 億ドルの大台を突破した。

詳細な分析を行っていない前提ながら、購入券種の短期化や訪問先の多様化など、旅行形態の変化が加速している可能性がある。

アンコール遺跡群は 1 日当たり 8000 名前後の外国人が入場券を購入するという一大観光地に成長した。

今後遺跡で費やす時間が短縮される傾向を踏まえ、見学内容の「豊かさ」をどのように向上させるか、関係者は知恵を絞る必要がある。

(この記事は2019年6月に発行されたNyoNuym101号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト: 三輪 悟(みわ・さとる)

上智大学アジア人材養成研究センター(シェムリアップ本部)助教
1997年10月よりシェムリアップ在住。専門はアンコール建築学。NyoNyum89号(2017年6月号発行)より遺跡やカンボジア生活にまつわる本コラム『アンコール見聞録』を連載。

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過去の記事

3:あれから20年
4:カンボジアは日本の先輩!?
5:アンコールワット西参道前の広場
6:アプサラ機構専門家による熊本視察
7:死んだカエルと干しガエル
8:アンコールワットの矢ワニ
9:西参道正面北側のナーガ
10:石の穴 あいたり、消えたり
11:遺跡内は犬禁止
12:米価が3倍になる継続性
13:外国人の遺跡入場者数