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「アジアの地域・風土性を生かしたデザイン・アート展覧会」開催レポート

19日(水)〜21日(金)にかけて、「アジアの地域・風土性を生かしたデザイン・アート展覧会 in Phnom Penh」が、王立プノンペン大学カンボジア日本人材開発センター(CJCC)のKIZUNA Hallで開催されました。

「世界にアジア美術の良さを知ってもらいたい」という想いから、昭和女子大学の藤澤忠盛准教授が中心となって主催し、カンボジアや日本、タイなど、アジア各国からのアート作品約100点が展示されています。

全3日間のプログラムになっており、今回は会場の展示に加え、初日に行われたオープニングセレモニーとシンポジウムの様子をお伝えします。

 

オープニングセレモニーの様子

オープニングセレモニーでは、開会に先立ち藤澤准教授が登壇。「アジアにたくさんのアートとデザインがあることを感じてほしい」と来場者に呼びかけた。

(開会のあいさつをする藤澤准教授)

セレモニーにはカンボジア王国Ok Kong上院議員、カンボジア王国文化芸術省から副総局長や、堀之内秀久カンボジア王国駐箚特命全権大使らも出席し、それぞれスピーチを行った。

(オープニングスピーチ後の様子。ステージ上にて。左から国際交流基金アジアセンタープノンペン事務所、濱田祐生所長、王立プノンペン大学ロイ・レスミー日本語学科長、山田アートスクール、山田隆量代表、カンボジア王国Ok Kong上院議員、堀之内秀久カンボジア王国駐箚特命全権大使、藤澤忠盛昭和女子大学准教授)

スピーチ後にはピアニスト神田麻衣さんとソプラノ歌手Rumikoさんによる演奏や、カンボジアの伝統舞踊であるアプサラダンスが披露され、会場を盛り上げた。

(セッションを披露する神田さんとRumikoさん)

(アプサラダンスの様子。着用されているモコット(冠)には日本の伝統芸術である水引があしらわれており、それぞれの伝統文化を受け継いできた人たちがこれからも力強く前に進んでいけるように、との願いが込められている。)

(アプサラダンスに沸く会場)

 

シンポジウム「失われたクメールアートの復活」

オープニングセレモニー後は「失われたクメールアートの復活」をテーマとしたシンポジウムが行われ、藤澤准教授、 Bunthaさん(カンボジア王国文化省)、山崎幸恵さん(カンボジア情報サービス)、山田隆量さん(山田アートスクール)らが登壇した。

(登壇する山崎さん)

「クメールの誇り」復活を掲げ活動している山崎さんは、コンポンチュナン州での陶器文化の発展を目指すプロジェクトを立ち上げた。山崎さんは現地の人の「やりたい」と日本人の「支えたい」という想いがプロジェクトの原動力であると語り、「様々なセクターをさらに巻き込んで、支援を超えたカンボジア人との共生を実現したい」という言葉で講演を締めた

(登壇する山田さん)

カンボジアでの美術教育の普及に取り組む山田さんは、「子どもたちは大人では表現できない世界を表現できる」と語り、「アートを通じて、子どもたちの創造力や感性をより豊かにしたい」と意気込んだ。

(ディスカッションを行う山田さんとSodavyさん)

カンボジア芸術大学の教授で、アーティストでもあるSodavyさんは「上手な絵を描かなくてはいけない。周囲と同じものを描かなくてはいけない。」という意識がカンボジアの学生、子どもたちに根付いており、プロの絵を真似する傾向にあると指摘。

それに対し、山田さんは、「子どもたちにうまい絵を要求することは無意味である」と言い切り、自由な発想でアートを楽しむことが大切であると強調した。

 

展覧会の様子

展示されている作品は絵画や陶器、服など多岐にわたり、様々な視点からアジアのアートを楽しむことができる。

(「Tuk Tuk」by Pisey Sreang)

(「からくり花瓶」by Akihiro Kanai《手前》, Taeko Miyakawa《奥》)

(「Urban Informality」 by Takanori Shimodera)

展覧会初日を終えた藤澤准教授は、「様々な方々が活動に賛同してくれて、エネルギーをもらった。自分の好きな手法でアートを楽しんでほしい」と、ほっとした表情に笑顔を浮かべた。

イベント終了後、作品は場所を移動して展示される予定だ。

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