2003年のNyoNyum創刊当初から連載している「ボンユキエッセイ」。
カンボジアに長年住むと街の移り変わりが見えてくる。
おもしろくもあり、どこかもどかしくもある。
通訳、翻訳、会社経営に奮闘中のボンユキこと山崎幸恵がおくるカンボジアあれこれ。
今回はウィズコロナ生活の楽しみ方 についてのお話です。
ウィズコロナ生活の楽しみ方 !?
先が見えない新型コロナウィルス感染症の収束。皆さんはどんな風に日々の生活を送っていらっしゃいますか ?
私はといえば、通訳業務は激減、お店の売上もイマイチ、雑誌はかろうじて維持していますが、いつ経営破綻になってもおかしくないんじゃないか?という状態。
毎日笑って過ごしていますが、本音を言うと内心ハラハラしています。
そんな中、4 月から始めたのが「お弁当生活」。
プノンペンでもコロナに対する不安が広がり、オフィスの周りの飲食店も軒並みシャッターを下ろしてしまい、こうなったら自分で作ろう! とスタート。
これまで仕事に追われる生活で、なかなか自宅での食事、料理といったことに時間がとれなかったのが、ここにきて時間が有り余るほどにあるので(苦笑)、心機一転の取り組みです。
8 時出勤なので、逆算して 5 時半起床。6 時に炊飯器のスイッチを入れ、おかずを作り始める。
しばらくは土日に作り置きをしていましたが、どうも毎日同じものを食べている感じになるので最近はその日に何か作る、を心掛けています。
7 時過ぎに炊き上がったごはんを詰め、冷ましながら記念撮影。最後にコーヒーを水筒に入れて、いざ出勤。
毎日お昼になるのが楽しみです。
Facebook で日々更新すると、いろいろな反響が。
「(自分の)胃袋をつかめ ! 」「女子力アップ ! 」なんてやっているとだんだん楽しくなり、そして凝り始めていく。
とはいえ、このウン十年料理なんてほとんどしていなかったので、レパートリーが少なく、毎日レシピ本やウェブをチェックしながらメニューを考えています(そろそろネタが尽きてきましたが)。
そんなことを続けていくと、今度は栄養のバランスとか、お野菜をもっと摂りたい、食品ロスを減らすためにどうやって具材を使い切ろうか、どうしても出てしまう生ごみを使ってコンポストを作ろうか、はたまたちょっとしたハーブなどの水耕栽培もやってみようか、レシピ紹介の YouTuber になっちゃおうか !?
お弁当とは関係ないけどスイーツにも挑戦したいなぁなどなど…いろいろなことを考え始める。
これじゃ時間があっても足りません(笑)。
これ以上風呂敷を広げちゃうと、コロナが収束してこれまでのように仕事が増えてきたら収集できなくなるなんて思いつつ。
とにかく、趣味を広げて楽しみながら、改めて自分の「食」や「健康」「自然」と向き合う時間にもなっています。
これもウィズコロナの副産物 ? このままこの副産物を生活の主としていくのもいいかもなぁ。
そうなると、自分の仕事の仕方とかを改めて考え直さないとなりませんね。
新たな悩みが生まれてしまいましたが、とにかく楽しいことに取り組んでいきたいと思います。
Cambodia Joho Service 代表
/日本カンボジア通訳翻訳家
神奈川県出身。在カンボジア歴、足掛け26年。
翻訳、通訳のほかカンボジア関連のアレンジやコーディネートを手がけることも。
仕事に追われつつも、大好きなビールは絶対に欠かさない。
【通訳翻訳のご依頼・お問い合わせはこちら】
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