2003年のNyoNyum創刊当初から連載している「ボンユキエッセイ」。
カンボジアに長年住むと街の移り変わりが見えてくる。
おもしろくもあり、どこかもどかしくもある。
通訳、翻訳、会社経営に奮闘中のボンユキこと山崎幸恵がおくるカンボジアあれこれ。
今回は、どんなお話なのでしょうか。
日本へ行ってきた!
先日、日本へ行ってきた。コロナ禍ではちょうど1年前にも日本渡航を果たしたが、今回の日本渡航は雲泥の差で楽だった!去年は日本で2週間隔離、カンボジアに戻って2週間隔離、という不毛な時間を過ごすことに耐え抜いたのだが、今回はファストトラックで各種書類を事前登録、成田で検査を我慢して陰性により自由に移動ができる身となった。
とはいえ、MySOSなるアプリはオンにしておくように、一応、念のため最初の3日間くらいは人と接触しないように(ただし、公共交通機関での移動は可)、というちょっと不思議な指導を受けたが…。
ともあれ、3週間の日本で各種行政手続きやらお買い物やらを楽しんだ(前者は楽しいものではないけど)のだが、日本の各種オンライン化もようやく進み始めたなという印象。居酒屋ではタブレットでオーダーをするシステムは前からあったが、今回は「QRコード」を携帯で読み込み、そこからオーダーをするというシステムに驚いた。
以前はコーヒー専門店に入ってもWi-Fiは一度ネットでユーザー登録をしないと使えなかった。携帯のキャリアもない人がどうやってユーザー登録すればいいのよ!と憤慨したものだ。空港のWi-Fiも全然つながらない、街の中でもネットが使えるところが少なく、これじゃあ外国人観光客も困るよなぁと、国会で提案したい突っ込みどころ満載の日本だったが、今では地下鉄でもWi-Fiサービスがあるし、街の中にもWi-Fiスポットのようなものがあった。これってデジタル庁のおかげなんだろうか???
一方で、アナログの良さも体感した。百貨店や専門店に入っていろいろ説明を受ける。ネットで知れる情報もあるが、やはりそこの店員さんから話を聞くと、知らない世界も感じられる。さらに今回は、わが地元の税務署で担当をしてくれた職員さんに、本当にいろいろとお世話になった。やっぱり専門的なことはその道のプロに聞くべし!
カンボジアへの入国は、コロナ前の手続きにすっかり戻っていた。そしてこの6月から、日本はカンボジアを含むコロナ感染リスクの低い国を「青」に指定し、日本入国時のPCR検査なし、ワクチン接種の有無を問わず隔離なし、という水際対策緩和を決定した。
やった!これなら以前と同じように往来できる♪と思っていたら…。なんと、日本入国前72時間以内のPCR検査陰性証明書は必要だという。むむむ、次はこの障壁が取っ払われるのを願うしかない。ともあれ、大きく前進したことには間違いない。次の日本帰国日程を考えよう!
Cambodia Joho Service 代表
/日本カンボジア通訳翻訳家
神奈川県出身。在カンボジア歴、足掛け28年。
翻訳、通訳のほかカンボジア関連のアレンジやコーディネートを手がけることも。
仕事に追われつつも、大好きなビールは絶対に欠かさない。
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