2003年のNyoNyum創刊当初から連載している「ボンユキエッセイ」。
カンボジアに長年住むと街の移り変わりが見えてくる。
おもしろくもあり、どこかもどかしくもある。
通訳、翻訳、会社経営に奮闘中のボンユキこと山崎幸恵がおくるカンボジアあれこれ。
今回は、どんなお話なのでしょうか。
20周年まであとひと踏ん張り!
2003年のNyoNyum誕生から19周年となりました。日本のマスメディアでカンボジアと言えば「地雷」「内戦」「貧困」という報道しかされていなかったこの国で生活をしていて、カンボジアの人々の営みや笑顔、悩み、苦しみを見るなかで、そういう「現地」でしかわからない情報を発信し、せめてカンボジアに興味がある人、カンボジアに来て仕事や旅行をしている人に、カンボジアの生きた姿を紹介したい。そんな思いから始めた事業でした。
そして、カンボジア人が自分の国を伝えるということを通じて、文化、伝統、生活、考えといったことを知り、「誇り」を持てるような、そんな仕事を生み出したいと思ったのももう一つの動機です。
19年の間に、スタッフ、広告主、外部記事執筆者、読者、印刷所…さまざまな人がNyoNyum に関わってくれました。創刊の年は月刊誌として、2年目からは隔月発行の雑誌として、コツコツコツコツ作り上げ、新しい企画を生み出しては、さぁ次の特集は何にしようか!?と、皆でアイデアを出し合い、また取材、編集、印刷をする。19年間もこんな作業をしてきたのだと考えると、本当によくやってこれたな、と思うのと同時に、支えてくださった方々の顔がぱっと思い浮かびます。
2020年に新型コロナウイルス感染症というまったく予想していなかった事態が起きて、ここで辞めてしまおうか、という思いもよぎりましたが、カンボジアに残ったカンボジア人スタッフと日本からサポートしてくれる日本人スタッフの協力を得ながら「コツコツコツコツ」を続けることができました。
大きく変わったのは、テーマを決めて、取材をし、執筆、構成、デザイン、印刷、配布という一連の流れをカンボジア人中心に行えるようになったこと。もちろんその土台を作った日本人がいて、今でも多くの日本人がサポートしてくれていますが、カンボジア人がこの19年間の歴史を「自分のもの」「自分の仕事」として続けていることに、編集部をこっそりのぞきながら感慨深く思っているのです。
さて、来年は20周年。本当に大きな区切りの年となります。カンボジア人と日本人が共に作り、続けてきたこの『NyoNyum』がどんな姿になるのか、そんなことを想像しながらの1年となりそうです。
そして、20周年と聞いてもう一つ思うこと…。NyoNyumをやり続けてきた私、すなわち20歳も年を取ったってこと!?なんだか複雑な気持ちですが(笑)、兎にも角にもあとひと踏ん張り、20周年を目指して頑張ります!
Cambodia Joho Service 代表
/日本カンボジア通訳翻訳家
神奈川県出身。在カンボジア歴、足掛け28年。
翻訳、通訳のほかカンボジア関連のアレンジやコーディネートを手がけることも。
仕事に追われつつも、大好きなビールは絶対に欠かさない。
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