1本ずつくるっと手焼き。伝統のお菓子を商品に
~カンボジアティータイム(Cambodia Tea Time )~
鉄板に薄くのばした生地をくるくるっと鮮やかな手つきで丸めて筒状に。市場の周りなど道端の屋台で見かけるカンボジアの日常的なお菓子だ。これを商品化したのが、同社の看板商品「ノムトムムーン」だ。屋台では10本単位でビニール袋にどさっと入れて売られるが、お土産用に1本ずつ個包装にし箱詰めで販売している。「カンボジアの伝統的なお菓子を外国人にも味わってほしい。お土産として商品化できないか」。観光ガイドから相談を受けたのが2006年8月のこと。「雇用促進につながれば」とこれに賛同した社長の森下さん。開発期間わずか4カ月弱、なんと同年11月には商品が完成したという。翌年2007年にはシェムリァップ国際空港で販売を開始すると予想以上の大ヒットとなった。
それでも雇用促進と本来の味を守るために機械化はあえて避け、創業から現在に至るまで、カンボジア人の工房スタッフたちの手で1本1本手焼きで生産している。原料も、カンボジアの農家から直接買い付けた無添加のパームシュガー、毎朝入手しその日のうちに使い切る濃厚な味わいの“一番搾り”のココナッツミルクなど、おいしさと安心して口にできるものにこだわっているそうだ。
Sサイズ(8本)・Mサイズ(16本)・Lサイズ(24本)と三種類あり、更に1本1本包装されている。日本の雷おこしのような「ノムクイティウ」など、ノムトムムーン以外の商品も。昨年発売した新商品のカシューナッツチョコは早くも大人気で生産が追いつかないほどだそう。
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