【 カンボジアでHappy子育て!その16 】ワクチン
【 カンボジアでHappy子育て!その16 】ワクチン
2023.02.23

このコラムはプノンペンにあるラッフルズメディカルカンボジアの八木加奈恵先生がカンボジアで子育てを通じて様々な子供との接し方などを紹介していきます。

今回は「ワクチン」です。

 

「ワクチン」

皆様のお子さんは必要なワクチンを全て接種出来ているでしょうか?産まれてから1年半くらいの間は、ワクチンのスケジュールが詰まっており、接種忘れは少ないですが、この時期は風邪を繰り返し引いてしまって接種機会を逃してしまい、スケジュールが遅れてしまうことがあります。

また、カンボジアに住んでいると忘れがちなのが、5-6歳時に接種するMRワクチンと11-12歳時に接種するDTワクチンだと思います。日本に住んでいると自治体から接種の案内がありますが、カンボジアに住んでいるとリマインドを受ける機会がないため、接種忘れがないか、今一度、母子手帳で確認して頂けるとよいと思います。もし接種の遅れや接種忘れがあった場合は気づいた時点ですぐに接種するとよいでしょう。

さらに、カンボジアで生活する場合は、日本で必要とされる予防接種だけでは不十分です。日本で定期接種されるワクチン以外に、A型肝炎、狂犬病も接種することをお勧めします。日本脳炎のワクチンは日本では3歳からの接種が推奨されますが、カンボジアでは1歳になれば、接種することをお勧めします。

ワクチンは子供達が感染症に罹患することを防いだり、万が一感染しても重症化を予防する効果があります。一方副反応も起こる可能性があります。接種後30分以内は特にアレルギー反応に注意してください。またその他の副反応は頻度の高いものは発熱や接種部位の腫れですが、ほとんどの場合は24時間以内におさまります。気になる症状があれば、かかりつけ医に相談しましょう。

 

この記事を書いた人:八木加奈恵


ラッフルズメディカルカンボジア小児科専門医、総合診療医、タッチセラピスト。乳児検診、発達障害児診療、成人の心療内科等臨床経験多数。平日毎日出勤。2 児の母(子育て中)。
Raffles Medical Cambodia

 

@RafflesMedicalCambodia

 

<過去の記事一覧>

1:子供のストレスとどう向き合う?
2:友達付き合いの大切さ
3:不登校①
4:不登校②
5:「過保護」と「過干渉」
6:「共感の声かけ」
7:「スキンシップのすすめ」
8:「挨拶の出来る子」
9:「発達と感覚」
10:「子供の叱り方」
11:「親の祈り」
12:「ゲームやYouTubeとの付き合い方」
13:「続・ゲームやYouTubeとの付き合い方」
14:「子供の力」
15:「蟯虫」
16:「ワクチン」

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