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どうしましたか #27 健康法としての糖質制限①

NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健氏が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、日本でも大きな話題となっている糖質制限について。

健康法としての糖質制限①

「炭水化物 = 糖質+食物繊維」なので、『糖質制限』とは『炭水化物を控える食事方法』と言ってよい。

本誌 2012 年 8-9 月号から 3 回にわたって、このコラムで『糖質制限』を「医学的に正しいダイエット」として紹介した。実はこの 2012 年以降、米国や日本の医学界で糖質制限に関する学会発表が盛んとなり、論文も量産されている。ほとんどが、その効果を肯定するものである。

また 2014 年初めに行われた日本人医師に対するアンケートでは、58% 以上が糖質制限を支持し、3 人に 1 人は自分でも実行しているということが明らかとなった。もちろん筆者自身も実行している。

そして現在の日本では、糖質オフあるいは低糖質の食品が目白押しだ。
パン、うどん、ビール、酎ハイ、日本酒など、本来は糖質の多い食品でも簡単に糖質制限できるのである。さらに医師の指導により、糖質制限メニューを掲げるレストランや居酒屋も増えている。
カンボジアに住んでいるわれわれにとってはなんともうらやましい限りである。

そしてこのような現象は、一過性のブームにとどまらない『本物』であることの証明ではないだろうか。

医学的に正しくても、人生にとって正しくなければ長続きしない。ガマンしなければいけないものならばウケがよくない。多くの一般人が納得して効果を実感できているからこそ普及しているのである。つまり糖質制限は、もはや糖尿病の治療法や単なるダイエット法にとどまらない、すぐれた健康法なのである。

次回は、糖質制限がなぜ健康に良いかを説明する。

(この記事は2014年12月に発行されたNyoNuym74号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

ケン・クリニックホームページ

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