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どうしましたか #30 熱中症に注意!

NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健氏が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、熱中症の症状と対策、予防方法について。

熱中症に注意!

カンボジアで雨季始まりの前後の最高気温は 37℃前後、地面から照り返しがあると体感温度は 40℃を超える。
この最も暑い時期に多いのが熱中症である。野外はもとより、屋内にいても熱中症にかかる人が後を絶たない。

症状は、発熱(高熱のことも微熱のことも熱がないこともある)・頭痛・めまい・吐き気・倦怠感・手足のしびれなどである。

原因は体温調節がうまくいかないことによる。特に屋内の暑いところで長時間作業をしていたり、読書やテレビを見ていたりしたときに多いようだ。いっぺんに多量に汗をかかなくても、ジワジワと少量の発汗が続くだけでもなる。

日本でも毎年梅雨時から夏の終わりまで、熱中症のニュースが新聞やテレビを賑わす。
若い人でも死に至ることがあるので侮れない。

対処方法は水分および塩分の補給と暑さ対策である。

多量の汗で失われるのは水分と塩分である。
したがって、飲むのは水やお茶だけでなく、味噌汁やスープなど適度に塩分を含むものがよい。
スポーツドリンクも一時的にはよいが、糖分が多いので飲み過ぎると糖尿病になる恐れがある。実際、日本の中高校生でもスポーツドリンクの飲み過ぎで糖尿病を発症する例が珍しくない。

暑さ対策は当たり前だが「涼」をとることだ。
エアコンがなければ扇風機か自然の風にあたるのが必要だが、「熱風」にあたっていても効果がない。
それでは体温コントロールができずに身体に熱がこもってしまう。文字通り「涼しい」と感じることが大切である。

(この記事は2015年6月に発行されたNyoNuym77号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

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