「この国」を伝えるカンボジアのWebメディア

"生活"最新記事

"観光"最新記事

"読み物"最新記事

"ビジネス"最新記事

"グルメ"最新記事

HOME > 読み物 > 生活情報誌ニョニュム > 医療コラム「どうしましたか」 > どうしましたか #34 MEC食(前編)

どうしましたか #34 MEC食(前編)

NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健氏が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、低糖質食よりも容易かもしれない食事法について。

MEC食(前編)

2012 年から『糖質制限』を本コラムでことあるごとに紹介してきた。
日本のテレビ局も当時は「糖質制限は是か非か ?」という企画で番組を作っていたようであるが、最近はそういう視点では番組は成り立たず、「糖質制限を具体的に行うには ?」とか「がんやアルツハイマー予防にも良い」などの肯定的な趣旨のみで作られているらしい。

なぜなら糖質制限の有用性や再現性が数多く証明されたからで、これはもはや科学的真実と言えるからである。
そして日本だけに限らず、アメリカやスウェーデンなどでも認められてきている。

しかしカンボジアの在留邦人には、情報が少ないのと、『制限』という言葉が悪いのか、今ひとつ浸透していないように感じる。
人間は、『制限』や『禁止』をされると、かえって食べたくなったり、拒否反応を示したりしてしまうものである。
そこでこれからは『糖質制限』ではなく、『低糖質』または『ローカーボ(low carbohydrate)』と呼ぶことにする。

糖質制限食も低糖質食も中身は同じだが、これをさらに一歩進めた食事がある。
MEC 食だ。Meat(肉)、Egg(タマゴ)、Cheese(チーズ)の頭文字を取ったもので、沖縄のこくらクリニック院長渡辺信幸医師が提唱している健康法である。

1日量として最低限、肉(牛豚鶏いずれでも可)200 g、タマゴ3個、チーズ120gを毎日食べる。
さらに一口 30 回よく嚙んで食べる。
どうしてもガマンできない場合は、食事の最後にご飯、パン、麺、スイーツを食べてもよい。
『制限』も『禁止』もないので実行しやすい。

次号では MEC 食の効果について説明する。

(この記事は2016年2月に発行されたNyoNuym81号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

ケン・クリニックホームページ

次の記事:

前の記事:

過去の記事:

25:チクングニヤ熱をご存じですか?
26:ビタミンC神話
27:健康法としての糖質制限
28:健康法としての糖質制限②
29:アメイジング・グレイスを聴きながら
30:熱中症に注意!
31:MERS に備えて知識のワクチンで予防しよう!
32:スラービアーを、もう1本
33:虫下し薬は飲んだ方がいいの ?
34:MEC食(前編)
35:MEC食(中編)