(日本語) どうしましたか #35 MEC食(中編)
(日本語) どうしましたか #35 MEC食(中編)
2020.02.01

NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健氏が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、先生おすすめの健康的な食事について。

MEC食(中編)

MEC 食は肉・タマゴ・チーズをたっぷり食べる食事療法である。
肉は牛・豚・鶏・ラムなど何でもよい。部位も好きなところでOK。

これを 1 日に 200g(豚の薄切り肉なら約 9 枚)、タマゴは3 個、チーズは 120g(ベビーチーズなら 8 から 10 個、カンボジアで手に入りやすい 8P チーズなら 1 箱)食べる。
これらを 1日最低量とする。バランスと彩りを考えて、葉物野菜を加えるといっそうよい。

足りなければこれ以上いくら食べてもよい。回数も 1 日 3 回にこだわらなくて大丈夫。間食も OK だがチーズやナッツなどにしよう。
また、一口ごとに 30 回よく嚙む。そのつど、箸やフォークを置いた方がいい。これで早食いは防げる。
そうした上でなおかつご飯やパン、スイーツなどの糖質を食べたければ食べても構わない。おのずと糖質摂取は減るので、高タンパク質・高脂質・低糖質食となる。

これを続けていると、頭痛・肌荒れ・倦怠感・肩こりなどの体調不良は自然と解消し、代謝や免疫などの体内機能もアップするので病気にかかりにくくなり、かかったとしても重症化せず短期間で回復するようになる。
また糖尿病、高血圧、脂質異常症などで治療中でも、薬を減らせたり、止めたりすることができるようになる。
つまり健康になるのである。

そしてさらにうれしいのはダイエット効果だ。体型がスッキリして、若く美しく見えるようになる。

「こんな偏った食事をしていて大丈夫なのか ?」
「カロリーは多すぎないか ?」
「コレステロールや中性脂肪が増えるのではないか ?」
と思われるかもしれないが、心配ご無用 ! 理由は次号で !

(この記事は2016年4月に発行されたNyoNuym82号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

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26:ビタミンC神話
27:健康法としての糖質制限
28:健康法としての糖質制限②
29:アメイジング・グレイスを聴きながら
30:熱中症に注意!
31:MERS に備えて知識のワクチンで予防しよう!
32:スラービアーを、もう1本
33:虫下し薬は飲んだ方がいいの ?
34:MEC食(前編)
35:MEC食(中編)
36:MEC食(後編)

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