「この国」を伝えるカンボジアのWebメディア

"生活"最新記事

"観光"最新記事

"読み物"最新記事

"ビジネス"最新記事

"グルメ"最新記事

HOME > 生活 > 医療 > どうしましたか #59「新型コロナウイルス騒動に思う」

どうしましたか #59「新型コロナウイルス騒動に思う」

NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健先生が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、新型コロナウイルス騒動について。

 

新型コロナウイルス騒動に思う

今、世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威にさらされている。

これを書いている3 月20 日現在、米国では大統領が非常事態宣言をした。

日本では改正型特別措置法が成立して、いつでも非常事態宣言ができる状況だ。

カンボジアでも感染者が一挙に増加して、プノンペンで公立私立の全学校が休校になった。まだまだ勢いに衰えが見えない。

WHO がパンデミックを認め、確かに全世界的に危険な状況ではある。

死者はカンボジアではまだ出ていないが、日本は29 人(原稿執筆時)である。とても恐ろしい伝染病として連日報じられている。

しかしインフルエンザでは、日本だけでも年間3,000 人以上も死亡し、しかも年々増加傾向にある。

ワクチンも治療薬もあるのに、だ。そう考えると、コロナウイルスもそれほど恐れる必要はないと言える。

インフルエンザとの違いは、発症がゆるやかで、約80% の人が無症状あるいは軽症で治まってしまうという点である。

つまり、ほとんどの人が「なんかカゼひいたかな?」で、医療機関を受診することもなく治ってしまうのだ。

このような特徴ゆえに、逆にこれだけ感染が拡大しているのであろう。

今後無症状を含む60% くらいの人が感染して集団免疫が確立すれば、「新型」は「ただの」コロナウイルスとなり、「たんなるカゼ」となって収束するものと思われる。

全国一斉休校、都市封鎖、会合・イベントや宴席の中止などで、全世界的に経済が落ち込んでいる。

倒産する企業や失業する人たちも出てきた。

このままではコロナウイルス感染症で死ぬよりも、自殺する人が多くなるのではないかと懸念する。

早く元の生活に戻ってほしいものである。

(この記事は2020年4月に発行されたNyoNuym106号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

 

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

ケン・クリニックホームページ

 

前の記事:

 

過去の記事:

48:麻疹ワクチンをうちましたか?
49:ざんねんな(?)デング熱ワクチン
50:風疹ワクチン「も」うちましたか?
51:手足口病は大人にもうつる!?
52:食あたりに気をつけて!
53:クリニック開業とインタビュー
54:狂犬病ワクチンがない!?
55:熱がないのにデング熱
56:問診不可能なカンボジア人患者(前編)
57:問診不可能なカンボジア人患者(後編)
58:開業10周年を迎えて