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どうしましたか #62「with コロナ」でいきましょう♪

カンボジア生活情報誌NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健先生が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、コロナとの共存についてです。

 

「with コロナ」でいきましょう♪

つまたしてもコロナウイルスの話題である。

いい加減飽きた、もううんざりだ、とお考えの方も多いであろう。私もそう思う。

今年の 2 月くらいには「半年くらいで収束するだろう」と考えていたが、まだ収まっていない。

しかし、世界のほとんどの国で 1 日あたりの死者数はどんどん減少しているので収束に向かっているのは事実である。

9 月 15 日現在、カンボジアでは死者はゼロであるし、 累計 PCR陽性者数(PCR 陽性者=感染者ではないので、あえてこのように記す)もたかだか 270 人だ。

もうマスクをしている人もあまり見かけなくなった。

学校も再開され、段階的にではあるがかつての日常に近づきつつある。

しかし、カンボジアの主な産業のひとつである観光業が非常に大きな打撃を受けたため、まだまだ経済的回復にはほど遠い。

さらに検疫がまだ厳しいので、観光客もビジネス客も、以前と同じように戻ってくるのには相当な時間がかかるであろう。

「コロナを撲滅する」というのは無理な話だ。

コロナウイルスはイヌ、ネコをはじめヒト以外の動物にも感染し、そしてそれらはほとんどが無症状だからである。

ウイルスを封じ込めたつもりでも、そこかしこに潜んでいるというわけだ。

全世界では、交通事故で 1 日に 3,700 人(1 年間に 135 万人)が死ぬのに、誰も「車を廃止しよう」とは言わない。

インフルエンザで 1 年間に 25 万~ 64 万人が死ぬのに、誰もそれほど気にしない。

コロナも確かに怖いけど、車やインフルエンザと同様、共存の道を選ぶしかないと思う。

(この記事は2020年10月に発行されたNyoNuym108号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は発行当時の情報です。)

 

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

ケン・クリニックホームページ

 

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