どうしましたか #70 オミクロン株は終わりの始まり
どうしましたか #70 オミクロン株は終わりの始まり
2022.02.17

カンボジア生活情報誌NyoNyum Magazine にて連載している医療コラム「どうしましたか」

ケン・クリニック院長の奥澤健先生が、流行病の対策、風邪やけがの処置方法から、病院での出来事、おすすめのダイエット方法までいろいろな医学トリビアを愉快に綴ります。

今回は、「オミクロン株は終わりの始まり」です。

 

オミクロン株は終わりの始まり

南アフリカ共和国で最初に見つかった新型コロナウイルスのオミクロン株は、またたく間に全世界に拡大した。以前も書いたが、ウイルスの一般的特徴として「感染力はより強く、毒性はより低く」変異していく。

それが証拠に、各国で感染者は激増しているが、重症者はそれほど増えず、死者はほとんど出ていない。陽性者の約90% が無症状または軽症である。これはやはり、普通のカゼになりつつあるということであろう。

そして市中感染が拡大し、1 月中旬にはほぼオミクロン株に置き換わったとみられている。世界から「厳しすぎる」と不評の日本の水際対策は、全く意味をなしていないのが明らかなのに、まだ続けるつもりらしい。

さらに『まん延防止等重点措置』も再施行される始末。医療逼迫を防ぐのが目的というけれど、医療逼迫は「濃厚接触者は14 日間自主隔離」というルールが原因で起きる。

医療従事者が濃厚接触者になると、仕事に行けなくて医療現場が回らなくなるからである。ウイルスは変異して全く別物になっているのに、対策は変わっていない。

経済活動促進に舵を切る国が増えているのに、日本は遅れていると言わざるを得ない。対策のユルい(?)カンボジアの方がよほどマシであると思う。

1月19日現在、日本のように感染が拡大している国もあるが、南アフリカや米国など1 ヶ月程度で頭打ちになった国もある。

新型コロナ騒動も終わりに近づいていると確信する。

(この記事は2022年2月に発行されたNyoNuym117号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は発行当時の情報です。)

 

コラムニスト:奥澤 健(おくざわ・けん)

医学博士
2010 年 2 月よりプノンペンにケン・クリニックを開業。1963 年生まれ。東京医大卒。キズを早くきれいに治す「湿潤療法」と医学的に正しい 「低糖質ダイエット・健康法」を指南。NyoNyum48号(2010年8月発行)より本コラム連載。

ケン・クリニックホームページ

 

前の記事:

 

過去の記事:

48:麻疹ワクチンをうちましたか?
49:ざんねんな(?)デング熱ワクチン
50:風疹ワクチン「も」うちましたか?
51:手足口病は大人にもうつる!?
52:食あたりに気をつけて!
53:クリニック開業とインタビュー
54:狂犬病ワクチンがない!?
55:熱がないのにデング熱
56:問診不可能なカンボジア人患者(前編)
57:問診不可能なカンボジア人患者(後編)
58:開業10周年を迎えて
59:新型コロナウイルス騒動に思う
60:感染症に対するビタミンの不都合な真実。 オーソモレキュラーとは?
61:手洗い習慣の功罪
62:「with コロナ」でいきましょう♪
63:数字に惑わされるな !「ワクチンの有効率」とは?
64:「禁煙のススメ」
65:「トコジラミ」
66:「コロナワクチンをうってきた」
67:「ウイルス変異株は怖いのか?」
68:「中和抗体とは?」
69:「コロナの飲み薬、ついに市場へ !?」

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

関連記事

どうしましたか #80 ニョニュム最終号によせて

2023.10.25 医療医療コラム「どうしましたか」

どうしましたか #78 COVID-19 騒動の終焉宣言

2023.06.25 医療医療コラム「どうしましたか」

どうしましたか #77 コレステロールの真実(後編)

2023.05.09 医療医療コラム「どうしましたか」

おすすめ記事