コンポントム州(Kampong Thom)
コンポントム州(Kampong Thom)
2017.06.09

カンボジア各州情報では、カンボジアにある24州と1特別市のそれぞれの名所・ホテル・お土産・料理など観光に役立つ情報をお届け!今回は州をご紹介します。

基本情報
州名 : コンポントム
州都 : コンポントム
面積 : 13,814km²
人口 : 677,260(2018年の国勢調査より)
アクセス : プノンペンから北へ168km

コンポントム州はカンボジア中部にある。伝説によると、ストゥンサェン川につながる大きな池の近くに洞穴があり、つがいの大蛇がいた。仏日には必ず現れ、このためこの地域は「コンポン(港)ポッ(蛇)トム(大きい)」と呼ばれるようになり、やがて「コンポントム」となったという。

ダウンタウン

トラを踏むゾウ

コンポントムは、チェンラー(真臘)王朝で栄えた地域。骨董品や遺跡の発掘物はその時代のものが多い。
州のシンボル「トラを踏むゾウ」は、1960年に建てられたもので、州の自然の豊かさを象徴する。
人口の8割が農業を営む。

プノム・ソントゥック 

ソントゥック山への入口
長さ8mの寝仏像

頂上への長い階段市街から南東へ16km、標高180mの山。車を降りて、全長552m、809段の階段で頂上へ。
そこでは僧侶とお世話をする高齢の女性たちが暮らし、修行に励んでいる。1960年代建築の中国寺院があるほか、7世紀ごろの5体の寝仏像がある。
カンボジア人にとって神聖な地であり、休日には多くの人が訪れる。シアヌーク前国王が16歳の時に出家し、修行を積んだ地としても知られる。

プラサート・ソンボープレイコッ

寺院の壁画も見事
植物は建物内部にまで

獅子の装飾市街から北へ30kmに位置する7世紀から9世紀の遺跡。内戦前の1971年ごろから近づくことができなくなり、1995年ごろに再び人が入れるようになった。現在では大小100以上の遺跡が確認され、2004年ごろからは観光客も訪れている。

遺跡は3つのグループに分かれている。ひとつは、プラサート・ソンボープレイコッを中心とした遺跡群で、7世紀のヒンドゥー教寺院。かつては51遺跡あったが、現在は11遺跡が残っている。
2つめは、プラサート・タォ。43遺跡のうち残っているのは1つだけだ。「タォ」とは獅子のことで、四方にある階段に獅子の飾りがあることから名付けられた。8~9世紀にシヴァ神をまつるために建てられた。
3つめはプラサート・イェイポァンを中心とした遺跡群で、35遺跡のうち7ヵ所が残る。7世紀初めのヒンドゥー遺跡。近くに建立者エイサーンヴァラマン1世の娘とみられるイエイポァンの名がついた池がある。

プラサート・コハッノーコー 

市街から南へ69kmにある11世紀ごろの遺跡。経蔵とみられる建物と城壁があり、保存状態は比較的良い。

コハッノーコーの内部

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