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Moi Moi ライフ #13 農村案内ツアー開始!

NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)

シェムリァップで暮らす小出陽子さん。自身が運営するカフェレストラン「Cafe Moi Moi」での発見や、NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。

今回は、学校運営費用を稼ごうという取り組みについて。

農村案内ツアー開始!

バイヨン中学校の第1期建設費の目途が立ち始めたちょうど1年前、ほっとする間もなく気になりだしたのは、開校後の学校運営費です。市の教育長に問い合わせたところ、国からの支給は、中学校では生徒1人当たり年間3ドルのみとのこと。

しかも、その一部しか支給されない年もあるそうです。これでは十分な教育を推進するには程遠いうえ、校舎のメンテナンスなど学校整備費はとても捻出できる状況ではないことがわかります。

そこで、学校運営の収入源の一つとして企画したのが、農村案内ツアーの実施です。半年かけて、アンコール・クラウ村の若者と日本の大学生が中心となり、村の魅力を伝えるツアーを企画しました。

ツアーでは、単に村人の生活に触れるだけでなく、土地の精霊や村の信仰の場を訪れることによって、カンボジアの人々の精神文化が生活や価値観の根本に根付いていることを感じてもらえる内容となっています。

とりわけ、ご案内するアンコール・クラウ村は、アンコール時代からの伝承や儀式のほか、現在も村人の信仰の対象となっている遺跡が残るユニークな村です。

このツアーを通して、村人自身も、自分たちの村の文化や伝統の価値に気付き、自信や誇りに繋がればと思っています。

さらに、今から20年前に、道路や橋や小学校校舎建設から始めた村づくりの様子を紹介するとともに、村の景勝地での昼食や、牛車に揺られながらの村巡りなど、カンボジアの魅力を存分に感じられる盛りだくさんな内容となっています。

もちろん、バイヨン中学校で現在行われている民俗学や遺跡修復講座など、地域に根差した特別授業ともリンクさせ、数年後には、中学校出身者がこの農村案内ツアーを実施し、村の魅力を発信する核となっていければうれしいですね。

興味のある方は、ぜひinfo@jst-cambodia.netへお問い合わせください!

(この記事は2014年4月に発行されたNyoNuym70号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト: 小出 陽子(こいで・ようこ)

一級建築士 ・ レストランオーナー
2000 年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005 年シェムリァップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事

 

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過去の記事

3:遺跡修復プロフェッショナル一家
4:新鮮な出会い
5:村の給食プロジェクト
6:読み書きができない村の若者たち
7:ひょんなことからレストラン経営へ
8:おばあちゃんになっても!?
9:中学校がほしい!
10:みんなで中学校をつくろう!
11:村の中学校が開校した!
12:未来へのバトン
13:農村案内ツアー開始!