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Moi Moi ライフ #33 〝学泊〞で一味違ったカンボジア体験

NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)

シェムリアップで暮らす小出陽子さん。自身が運営するカフェレストラン「Cafe Moi Moi」での発見や、NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。

今回は、バイヨン中学校に泊まれる”学泊”について。

〝学泊〞で一味違ったカンボジア体験

アンコール遺跡に一番(?)近い中学校・バイヨン中学校の生徒たちの憧れの職業の一つは、遺跡案内ガイドなど観光関連の職業に就くことです。

そんな彼らの夢が少しでも実現できるよう、私たちJSTでは、バイヨン中学校を将来、職業訓練校に発展できないかと日々模索を続けています。
資金力がないため、できることから少しずつ実行するしかないのですが、インターン学生が日本語を教えたり、縫製の授業を行ったりと、様々な取り組みを始めているところです。

中でも生徒たちにとって刺激になるのは、海外からの観光客や同世代の若者と直接触れ合うこと。
校内には、カンボジアの農村生活を紹介する民俗学展示室や、アンコール遺跡を紹介する展示コーナーを作り、生徒たちが自国の文化や歴史を紹介できる準備を整え、積極的に交流の機会をつくっています。

そんなバイヨン中学校が半年前から始めたのが、民泊ならぬ“学泊”です。

学校に泊まりながらアンコール遺跡観光へ出かけ、その合間に授業参観をしたり、休み時間に生徒たちとスポーツをしたり、放課後、生徒の家に遊びに行って農村の生活に触れたりと、遺跡だけでなくカンボジアの学校や農村生活をも丸ごと体験できる、まさに一石二鳥の試みとなっています。

先生方の多くは英語が話せ、JSTの日本語スタッフも要所要所で付くので、コミュニケーション面はご安心を。
朝夕の食事は、学校菜園で収穫した採れたて野菜を中心にカンボジア料理を皆で作りましょう。

夜は、教室の中に蚊帳を吊って寝るもよし、校舎の外にテントを張って寝るもよし、教員ドミトリーの二段ベッドで寝るもよし。

鳥のさえずりとともに迎える翌朝7時、学校は朝礼と体操から始まります。

バイヨン中学校でぜひ学泊体験を! 500人の生徒と先生が皆さんを笑顔でお迎えいたします。(収益金は学校運営資金に充てられます。詳しくはJSTまで)

(この記事は2017年8月に発行されたNyoNuym90号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト: 小出 陽子(こいで・ようこ)

一級建築士 ・ レストランオーナー
2000 年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005 年シェムリアップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事

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23:お菓子をめぐる歴史ロマン
24:どうなる?バイヨン中学校完成式典
25:半年後、道は開けるか?
26:クメールの源流をたどり、スリランカへ
27:初めてのクーラー
28:アンコール・ワットの珍味
29:真夜中のアンコール・ワット
30:進化するバイヨン中学校
31:めざせ、カンボジアらしい運動会!
32:ロムドゥールカンボジア誕生か?
33:〝学泊〞で一味違ったカンボジア体験