(日本語) Moi Moi ライフ #43 NyoNyumとカンボジアと私
(日本語) Moi Moi ライフ #43 NyoNyumとカンボジアと私
2020.02.01

NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)

シェムリアップで暮らす小出陽子さん。自身が運営するカフェレストラン「Cafe Moi Moi」での発見や、NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。

今回は、NyoNyum100号記念号に掲載されたコラム。
小出さんとNyoNyumの想いで、そしてスローライフエッセイ「Moi Moiエッセイ」誕生のきっかけについて。

NyoNyumとカンボジアと私

NyoNyum 創刊年の2003年は、3年に及ぶ私のカンボジアでのミッションが無事終了した時期に重なります。
内戦が終わり、落ち着きを取り戻し始めたこの国で、少しでもよい生活を目指したいという人々の活気がひしひしと感じられる刺激的な毎日でした。

私自身、本業の仕事の合間を縫って、レストランや農村支援NGOを立ち上げたのもその頃で、新たな挑戦に日々やりがいを感じていました。

とはいえ、当時のカンボジアはまだインフラ整備が整っておらず、国道でさえ未舗装な上に橋も頻繁に壊れるため、シエムリァップに住む身としては、国内の他の地域はもちろん、プノンペンでさえも遠い存在。
そのようななか、楽しみにしていたのがNyoNyumでした。

“「この国」を伝える。カンボジア生活情報誌”
と謳われているように、私にとっても貴重なカンボジアの情報源で、気が向くままに楽しめる読み物でした。

なかでも惹きつけられたのはNyoNyum発行者の山崎幸恵さんのコラムです。
この方のカンボジアでの経験はただものではないと思いつつ、お名前は書かれていなかったので、「ボンユキ」って誰 ?と思いながら、毎号拝読しておりました。

そして2012年、思いがけずもコラム欄を担当させていただくことに。

その時考えたのは、プノンペンに住む日本の皆様に、(以前の私と逆の立場で)シエムリァップやカンボジア農村の“生活”をお届けできたら、ということでした。
ちょうどその頃、私自身はバイヨン中学校設立に向けて動き出したところで、そこで直面した農村の教育事情や学校の発展の様子をタイムリーに書かせていただくことになりました。

そんな『シエムリァップMoi Moiライフ』も今回で43回目となります。一歩一歩という意味もあるクメール語「Moi Moi(モイモイ)」の如く、今後もカンボジアとともに、NyoNyumとともに、歩み続けられたら嬉しいですね。ますますのご発展を心より楽しみにしています!

(この記事は2019年4月に発行されたNyoNuym100号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

コラムニスト: 小出 陽子(こいで・ようこ)

一級建築士 ・ レストランオーナー
2000 年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005 年シェムリアップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事

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過去の記事

33:〝学泊〞で一味違ったカンボジア体験
34:始業式と卒業式
35:子供向け水環境絵本で学ぼう!
36:教師不足解消への道?
37:次は文化祭!
38:4人目の勤続10年スタッフ
39:#cafemoimoi で繋がる輪
40:ノンちゃんはトリリンガル
41:粋なお福分け
42:魅惑のカンボジア発酵魚料理
43:NyoNyumとカンボジアと私

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