NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)
シェムリァップで暮らす小出陽子さん。自身が運営するカフェレストラン「Cafe Moi Moi」での発見や、NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。
今回は、生徒たちが授業で歌った際の動画を紹介します。
”パプリカ“歌って英語授業!
後で忘れないようにとメモをとったまま見返すことなく時が過ぎ、挙句の果てはそのメモそのものの記憶もどこかへ追いやられてしまう…。
私自身はその繰り返しですが、ここカンボジアでは、その場で覚えてしまう習慣が身についているようで、皆、記憶力抜群。
学校に通うのに一冊のノートさえ買えなかった時代が最近まで続いたカンボジアならではでしょうか。
バイヨン中高校でも、生徒たちは授業中、先生の言葉を一言も聞き漏らすまいと真剣そのもの。
周りとおしゃべりをしたり、ましてや居眠りをしている生徒は一人もいません。
そのような中、昨年11月に高校が併設されたバイヨン中高校では、初年度は高校の英語教師が着任しないことがわかり、急遽、日本の大学生ボランティアが高校1年生の英語の授業を担当することに。
しかし、生徒たちは中学生レベルの英語もままならないことから、まずは英語に慣れてもらうために歌を授業に取り入れることになりました。
4か月間で、英語/日本語の歌を10曲ほど教えましたが、歌詞を覚えるのが早いこと早いこと! カンボジア人の得意分野から攻めていく学習法ってありそうですね。
そんな英語授業の試行錯誤の様子を、担当した大学生ボランティアが帰国前に動画にまとめてくれました。
生徒たちの歌声をバックミュージックに使った「バイヨン中高校運動会」動画もつくりましたので、ぜひご覧ください!
(この記事は2020年4月に発行されたNyoNuym106号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)
一級建築士 ・ レストランオーナー
2000 年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005 年シェムリァップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事
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43:NyoNyumとカンボジアと私
44:村の中学生たちの日常
45:中学校退学者のその後
46:バイヨン高校がほしい!
47:バイヨン高校、ついに開校!
48:他国事(ひとごと)ながら
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