(日本語) Moi Moi ライフ #54 バイヨン中高校先生方のコロナ禍副業
(日本語) Moi Moi ライフ #54 バイヨン中高校先生方のコロナ禍副業
2021.02.22

NyoNyum Magazine にて連載しているスローライフエッセイ「Moi Moi ライフ」
(「Moi Moi」とは、クメール語で「ひとつひとつ、ゆっくりと」の意味)

シェムリアップで暮らす小出陽子さん。自身が運営するカフェレストラン「Cafe Moi Moi」での発見や、NGO「アンコール人材養成支援機構:JST」の活動、JSTがサポートしている「バイヨン中学高等学校」の近況、そして普段の暮らしで感じたいろいろなことを綴ります。

今回は、バイヨン中高校先生方のコロナ禍副業について。

 

バイヨン中高校先生方のコロナ禍副業

校門前でドリンクスタンドを始めたリリン先生

コロナパンデミックによるカンボジアの学校の一時休校開始後、バイヨン中高校の生徒たちは、先生が作成したプリントやオンライン授業を基本に細々と自主学習を続けていました。

先生方も当初は毎日学校に来て新たな学習方法を模索するなどしていましたが、あれから早くも10カ月…。

結局、9月から再開された学校授業では、登校できるのは中学3年生のみだったこともあり、学校で見かける先生も少なくなっていました。

先日、先生方に休校期間中に何をしていたのか尋ねてみると、市内に住む先生は、副業として新たな商売(自宅前での小売業など)を始めたり、町の子供たち対象のオンライン塾講師を務めたり…。

バイヨン中高校の教員宿舎に住む若い先生は、校門前の通りに小さなスタンドを建て、コーヒーやジュースの販売を行っています。

そして、ほとんどの先生は自宅で野菜栽培や養鶏を始めていました。

カエルの養殖に挑戦し、商売として軌道に乗り始めているという先生もいましたが、鶏糞を入れた堆肥で野菜を栽培し、鶏の卵を孵化させヒナから鶏まで育て、最終的には売りに出すという、オーガニックな農作物や畜産物を生産し、さらにそれを商売に結び付けるところまで実践しようとしている先生が多く、驚きました。

さすがバイヨン中高校の先生方!

カンボジア農村部の教師として、生徒たちに一番に伝えたい「自立」への姿を自らが実践しています。

新学期は1月11日に始まりました。

今年度の生徒数は820人となりますが、教育省から派遣される先生は相変わらず13人のみです。

これだけの先生で果たして授業が成り立つのか…。

不安はありますが、コロナ禍の休校中に英気を養った先生方がこの難局を果敢に乗り越えて歩み続けることを願い、私も微力ながら応援していきたいと思っています。

(この記事は2021年2月に発行されたNyoNuym111号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

 

コラムニスト: 小出 陽子(こいで・ようこ)

一級建築士 ・ レストランオーナー
2000 年、UNESCO/JSA 遺跡修復オフィス建設のためカンボジアに赴任。2005 年シェムリアップにレストランカフェ「Cafe Moi Moi」 をオープンする。同年 JST(NGO;アンコール人材養成支援機構)を設立に携わり農村地域の支援活動を始める。現在は、バイヨン中学校、高校の運営も行っている。
JSTホームページ Cafe Moi Moi 紹介記事

 

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38:4人目の勤続10年スタッフ
39:#cafemoimoi で繋がる輪
40:ノンちゃんはトリリンガル
41:粋なお福分け
42:魅惑のカンボジア発酵魚料理
43:NyoNyumとカンボジアと私
44:村の中学生たちの日常
45:中学校退学者のその後
46:バイヨン高校がほしい!
47:バイヨン高校、ついに開校!
48:他国事(ひとごと)ながら
49:”パプリカ“歌って英語授業!
50:”サイクリングブーム
51:将来の夢はYouTuber!
52:ナーガ・シンハ彫像修復プロジ ェクト終了!
53:Cafe Moi Moi コロナ禍で一時休業へ

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