【旅育!!ノマド家族。】㉔僕の赤ちゃん~カンボジアローカル旅で見つけたもの~
【旅育!!ノマド家族。】㉔僕の赤ちゃん~カンボジアローカル旅で見つけたもの~
2023.05.24

現在、カンボジア国内で配布中のNyoNyum 124号から!

中村英誉さん、有紀子さん夫妻のカンボジアはじめ、海外での子育ての様子を紹介する「旅育!!ノマド家族。」もWEBサイトでも紹介!

第24回目の今回は『僕の赤ちゃん~カンボジアローカル旅で見つけたもの~』です。

 

僕の赤ちゃん~カンボジアローカル旅で見つけたもの~

一緒に旅したカンボジアの友人とカンポットの夕日

息子と旅に出た。息子にとっては、初めてのカンボジア人との旅だった。目的地はカンポット。旅はカンボジア人の友人が迎えに来てくれ、道すがら朝ごはんを食べるところから始まる。さらに道行く先の名物を食べる。タケオ州といえば、オニテナガエビだと思っていたのに、タケオ州のこの地域はアヒルの丸焼きが有名なんだ、と食べてみる。

カンポット州にさしかかると、ここのココナッツジュースはカンボジアで一番おいしいんだ、と飲んでみる。息子も、いつもより一段とおいしい地元の自慢の食べ物を大喜びで食べる。カンボジア人の友人との旅ならではの、醍醐味だ。心強い旅の友と共に、普段は味わえない食道楽をしながら目的地に向かう。

そしてカンボジア人との旅は、だいたい行先が決まっていない。もちろん宿泊先もその場で決める。偶然その場で決めたホテルで、息子は運命的な出会いをする。ホテルを散策していると、こぶし大くらいの、見慣れない濃い茶色の固い塊を見つけた。ほんのちょっと芽が出ているので、きっと何かの種なのだろうが、初めて目にするものだった。専門家に聞いてみると、これはニッパ椰子の種だと教えてもらった。なかなか珍しい種のようだ。

息子は大事そうに、僕の赤ちゃんと言って、その種を抱えた。そして旅中その種を離すことなく、可愛がり、優しく撫でながら帰路についた。もちろん家についてからは土を準備し、丁寧に植え替え、毎日水をやっている。僕の赤ちゃん、大きくなあれと唱えながら。成長するのに時間がかかるようで、2か月近くたって、やっと根が出てきた。すこーしずつ大きくなる僕の赤ちゃん。新しく加わった家族の一員の、これからの成長を息子と一緒に楽しみたいと思う。

大きくなあれと種に水をあげる様子

(この記事は2023年4月に発行されたNyoNuym124号に掲載されたものを再掲しています。文中の情報は当時の情報です。)

 

筆者プロフィール

筆者:青木有紀子

元青年海外協力隊で、現在子連れワーカー。海外子育てを試行錯誤中。一般社団法人Social Compass(ソーシャルコンパス)代表の主人と旅育ノマド家族を目指す。
◆ Social Compass公式WEBサイトhttps://socialcompass.jp

 

これまでの記事

父:中村英誉さんのインタビュー記事

 

①子供に優しいカンボジア社会

②初めての海外旅行!?

③変化を求め続けてきた僕にとって結婚・子供は人生最高のスパイスだった

④息子ぼっこ、YouTubeデビューを果たす!?

⑤息子はデジタルネイティブ世代!?

⑥City Bus で行く、 日帰りプチ旅行のススメ

⑦息子との再会を夢見ながら Zoom で成長を見守る日々

⑧こんな時こそ、クリエイティブに!

⑨夫婦仲の秘訣は相手の話を聞くこと

⑩旅育の成果現る!?

⑪『単なる一時帰国』が『ドキドキの大冒険』に!?

⑫子供との隔離生活で得た視点と気づき

⑬ロックダウン育!!在宅家族

⑭コロナ禍だからこその出会い

⑮子どもと旅育、大人も旅育

⑯プノンペン市内でも旅育!

⑰『ありがとう絵本』を出版する

⑱波乱の帰国大作戦

⑲心配ごとは、カンボジアより日本が好き になってしまいそうなこと。

⑳旅育の計は作戦会議にあり

㉑ゲームとグランピングで大冒険

㉒パパママ不在の1人旅…?

㉓サッカーのDNA

㉔僕の赤ちゃん~カンボジアローカル旅で見つけたもの~

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