現在カンボジア国内で配布中のカンボジア生活情報誌NyoNyum116号の特集では「カンボジアの休日を楽しもう!現地の人に聞く、新・リゾート徹底研究」について紹介しましたがそのWeb版も公開します。
「カンボジアの休日を楽しもう!現地の人に聞く、新・リゾート徹底研究」
新型コロナ感染症の影響で、長きにわたり行動を制限されていたカンボジア。
11月に入ってようやくさまざまな制限が解除され、喜びに沸く人々の姿があります。
「移動ができるようになったらどんなところに行きたい?」とニョニュムスタッフに聞くと、今まで知らなかったいろんな「行楽地」があるよという声が。
実は、コロナ禍でも週末や連休を使って感染対策に配慮しながら、みんなアウトドアを楽しんでいたようです! いったいどんな楽しみ方があるの?
現地の人の「コロナ禍の休暇の楽しみ方」を覗いてみましょう!
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ウドンの村をのんびり探索
プノンペンから国道5号線を45km進んだところにある町、カンダール州のウドン。アンコール王朝が衰退し、ロンヴェーク、ウドン、そしてプノンペンに遷都したその一つであることと、その地にあるウドン山の頂上にシアヌーク前国王が高僧の遺骨を納めるために建立した美しいストゥーパでよく知られています。
このストゥーパを見に行ったことがある人は多いのでは?それが、最近ではその周辺をゆっくりじっくり散策する人が増えているようです。ニョニュムスタッフも早速、その様子を見に行ってみました。
いざ、山頂を目指そう!~ウドン山~
プノンペンの北西に位置する17世紀から19世紀に栄えた古都ウドン。国道5号線をおよそ1時間半。プノンペンを抜けるとしばらくは工場が見えるが、次第に平坦かつ広大な土地に水田が広がる。そして左手にぽこっとそびえる山が見えてくる。
このウドン山の頂上には1623年にチェイチェター2世によって建立された高さ40mのストゥーパのほか、オンドゥン王、シソワット・モニボン王のストゥーパも建立されている。
ウドン山の麓には駐車場があり、行楽客はカンボジア人なら車1台1ドル、外国人は1人1ドルの入場料を払う。駐車場付近には行楽客相手の食堂や土産物屋が並び、祝祭日には多くの人でにぎわっている。
頂上へは「女性階段」もしくは「男性階段」の2つのルートがある。今回は509段ある男性階段から。最初は楽々と上っていたものの、さすがに日中の日差しを受けてぐったりしていると、途中で飲料品を売る人たちに出くわす。
少し休憩をしてさらに上へ、ぐんぐん階段を上り続ける。
頂上に着くと、そこには2002年にシアヌーク前国王が建立した美しい白いストゥーパがそびえたつ。ようやくたどり着いたと安心していたが、まだまだ階段が見える。ここまで来たらこれも上るしかない。
上り切ったところには、360度のパノラマの景色が広がる。仏教の旗とカンボジア国旗がそよ風になびくなか、下に広がる森や小さく見える集落の様子を眺めていると、なんとものどかな心静かな気持ちになる。
帰りはゆっくり、女性階段の方向へ移動しながら、歴代の国王が建立したストゥーパや仏教寺院を散策しよう。
カンボジア最大の瞑想センターを持つ寺院~ワット・ロクター・ソム・ボントゥーン~
ウドン山の麓には古いお寺がある。境内の中は静寂が広がり、瞑想をするのに素晴らしい環境だ。境内の中央には2014年に建立された仏像が1 体あり、敷地内は年輪を重ねたであろう大きな木々が生い茂る。
このお寺には「Vipassana Dhurak Buddhist Center of Kingdom of Cambodia」があり、インドの最も古い瞑想の一つ「ヴィパッサナー」を行っている。ヘム・ブントゥーン住職によると、お寺には300人の僧侶が勤めている。
「このセンターでは通常のヴィパッサナーよりもさらに深い技法での瞑想を行っています。ヴィパッサナーとは、すべてのものや現象(物理的・精神的現象)をありのまま見ることを意味します。瞑想を行うことによって、俗世間から精神を切り離し、煩悩を排除して次の境地へと導かれます」と住職。
カンボジアで最大かつ由緒あるこのセンターでは、希望する日の2週間ほど前に予約をすることで一般の人も瞑想をすることができる。
この日偶然にも、瞑想のコースに参加している日本人男性に出会った。話を聞くと、2年ほど前にカンボジア人の友人にこのセンターのことを聞いたという。すでに3カ月瞑想の修行をしているという。
心が落ち着き晴れ晴れとした気持ちになり、命の循環について理解できて苦しみがなくなったと話していた。
ヴィパッサナーに関心を持つ方が下記の連絡先まで
Tel:011-881-225, 086-281-225, 086-277-793, 097-980-5282
Web:www.bvdcc.org
Facebook:Vipassana Dhurak
時間に余裕があったら訪れたい~ヴェアンチャ寺院・プラン寺院~
約250年間続いたウドン王朝時代。歴代の王がこの地に100を超す仏教寺院を建立したと言われている。内戦下で多くの寺院が破壊されてしまったものの、それらの仏教寺院群はユネスコの暫定リストにも登録されている。せっかくなのでいろいろなお寺をめぐりたい。取材班もいくつかの寺院をまわってみた。
こちらは国道51号線または52号線からアクセスできるヴェアンチャ寺院。正式名称をハリレァリッチニーという。1840年から1859年にかけてオンドゥン王によって建立されたもの。1997年にフン・セン首相らによって再建され、カンボジア人の行楽スポットとなっている。
そして、ヴェアンチャ寺院の北側にあるプラン寺院にも立ち寄ってみた。この寺院には境内に大きなストゥーパがあり、カンボジア人参拝客がたくさん訪れる。時間があればさらに多くの寺院をめぐってみたい。そんな風に思える旅だった。
旅の楽しみも忘れずに! おいしいスポットのご紹介
プノンペンから出て国道5号線をひたすら走り、プレーククダム橋の付近に差し掛かると、街道沿いに地元の名産品を売る屋台が並ぶ。かぼちゃ、すいか、冬瓜などなどこの付近の畑で採れたものばかりだ。
その中でも、カンボジア人に人気なのがトウモロコシ。アツアツにゆでられたトウモロコシと一緒に、ちょっとピリ辛の大根の漬物を食べる。ハンモックに揺られながら食べるのも楽しみの一つだ。
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