NyoNyum126号特集①:プノンペンの土地価格は?
NyoNyum126号特集①:プノンペンの土地価格は?
2023.10.02

現在、カンボジア国内で配布中のカンボジア生活情報誌NyoNyum126号の特集のWeb版です。

 

「膨張し続けるプノンペンのいま〜プノンペン不動産の魅力と憧れのマイホーム開発〜

カンボジアの経済成長の舞台は首都プノンペンに集中しており、プノンペンの人口も増加しています。2008年に約150万人だったのが2019年には約210万人に、そして2035年までに300万人に達すると予測されています。人口増加を受けて、都心から周辺地域への道路や上下水道、電気などのインフラ整備を政府も進めています。

プノンペンの経済成長とインフラ整備の拡がりを背景に、理想のマイホームを求めて「ボレイ」と呼ばれる新興住宅地で夢のマイホームを購入しようと、銀行ローンを組む市民が急増しています。一方デベロッパーは、さらなる市民のマイホームニーズを満たすべく、プノンペン近郊でボレイの開発と建設を推し進めています。

今回は、プノンペンにおける不動産の現状、そしてボレイでの生活を叶えた人の生活について調査しました。

 

プノンペンの土地価格は?

政治情勢の安定と若い労働人口が多い国として国外からの投資が進み、経済発展が著しいカンボジア。その中心地である首都プノンペンでは、2000年代後半から現在に至るまで土地の価格が高騰しています。具体的にどの程度の価格なのか、数字を見てみましょう。

 

プノンペン都心の土地価格

ドンペン区に空にそびえ立つワタナックタワーの東南部にはいろいろな銀行の本社が多く並ぶ

プノンペンの14区のうち、ボンケンコン区やチャムカモン区、ドンペン区、7マカラ区、そしてトゥールコーク区は最も土地価格が高い区として知られている。上記の5つの区の中でドンペン区と ボンケンコン区の地価が最も高く、これらの区では、高層のマンションや商業用のオフィスビルなど、高層ビルの建設が多い。前述 5区はプノンペン中心部に位置しているため、もともとこの地域に住んでいた市民の一部は、土地や建物をデベロッパーに売り、郊外に移住しているという。

 

商業区と言えば、ドンペン区!

面積約7.44km²、人口約15.5万人(2019年の統計による)のドンペン区はプノンペンのビジネスの中心地。商業ビルが密集しており、土地価格が高いエリアとして知られている。2023年に発表されたカンボジア不動産評価報告書によると、11の地区に区分けされるドンペン区の主な地区の地価は以下の通りである。

ボンレアン地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり5,100~7,500ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり 2,900~4,800ドル

チェイチョムネアッ地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり4,900~8,000ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり2,700~4,800ドル

チャトモック地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり5,100~9,200ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり2,700~4,800ドル

プサーチャ地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり5,100~6,800ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり3,700~5,400ドル

プサーカンダール地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり5,500~12,000ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり2,800~4,600ドル

プサートメィ地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり5,500~13,000ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり2,800~4,600ドル

スラッチョーク地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり3,600~8,500ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり2,100~4,000ドル

ワットプノム地区
大道路沿いの地価:1平方メートル当たり4,200~6,000ドル
小さな道路沿いの地価:1平方メートル当たり2600~4,400ドル

 

フランス時代に建てられたセントラルマーケット。プノンペン市民の台所だと言われ続けてきた
トゥールコーク区
上空から写したボンケンコン区
7 マカラ区
ダイアモンド島から空にそびえる高層ビルが密集しているチャムカモン区の一角

 

他の区の土地価格も見てみよう

不動産会社「Harbor Property Cambodia」の価格表の一部を参考に、前述した5つの区のうち、残りの 4区についても、価格を見ておこう。

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