【観光情報】プレアヴィヒア州(Preah Vihear Province)
【観光情報】プレアヴィヒア州(Preah Vihear Province)
2017.06.09

カンボジア各州情報では、カンボジアにある24州と1特別市のそれぞれの名所・ホテル・お土産・料理など観光に役立つ情報をお届け!今回はプレアヴィヒア州をご紹介します。

基本情報
州名 : プレアヴィヒア
州都 : プレアヴィヒア
面積 : 13,788km²
人口 : 251,352(2018年の国勢調査より)
アクセス : プノンペンから国道6、64号線で307km

以前この州はトバェンミァンチェイ州といったが、1964年にノロドム・シアヌーク前国王がタイからプレアヴィヒア遺跡の返還を受け、この遺跡や領土をカンボジアのものとして永遠に守るため、プレアヴィヒア州と改名した。
プレアヴィヒア州はカンボジア・タイ・ラオスが接する地点で、三角エメラルド地域とも呼ばれる。

中心地

町の交差点のノーリァイ神像

トバェンミァンチェイといい、地元の人の姿だけが見られる静かな町。ロータリーのノーリァイ神像は、この神の手のように町が八方に発展するようにという意味が込められている。

ワットバッカム

町の中心から17km、トバェン山の麓にある

1996年に一人の僧侶が「プレアヴィヒア州の人々の安全と健康のために寺を建てるように」というお告げを受けて建立したお寺。人々の祈りの場として親しまれている。

プンオンカムの石

魚の形をした石

ワットバッカムへの途中の自然の深い森にある。語源の“プンカーム”は「自然の成り行きに頼る」という意味。

フランス植民地時代、重税をかけられていた人々は、税金の催促から身を隠すために、ここへお祈りをしに来た。フランス兵はこの石まで追ってくることはできず、人々は逃げきることができた。
以来、この石には効力があるとされ、今なお人々にあつく信じられている。

プレアヴィヒア遺跡

保存状態のいい第三遺跡には「入海攪拌」のレリーフがある
プレアヴィヒアの遺跡群を守るシンハ(獅子)

市街から117Kmほどのドンレック山脈の中央よりやや東側に位置する寺院遺跡。タイとの国境に近い標高625mの上に建つ。ヤショーヴァルマン1世(889-900)によって建設が始められ、その後スーリャヴァルマン1世(1002-1050)、ジャヤヴァルマン6世(1080-1107)、スーリャヴァマン2世(1113-1150)によって受け継がれ、偉大なクメール寺院に変貌した。

入り口からは162段の階段を上がり第一遺跡に到着。参道には大きな看板が立てられ、クメール語と英語で「私はカンボジアに生まれたことを誇りに思う」と書かれている。カンボジア人はプレアヴィヒア遺跡観光の際は、かならずこの看板をバックにして撮影する。
第4遺跡はとても有名で、信仰のあつい「ディーお爺さん」の祭壇がある。ディーお爺さんは昔、愛国者として有名な兵隊長だった。シャム軍との戦いに負け、地獄の軍隊を徴兵するためにプレアヴィヒアの絶壁から飛び降りたといわれている。彼の愛国心をたたえ、彼の姿を彫刻にしてお祈りをしている。この像に線香をあげて祈ったことは必ず実現すると地元のガイドが教えてくれた。
プレアヴィヒア遺跡はクメール・ルージュ時代に支配され、軍隊のキャンプとして利用されたため、当時の大砲が残されているところがある。

プラム(五つ)遺跡

コッケー遺跡へ行く道で一番最初に出会う遺跡

ジャヤヴァルマン4世によって建てられたヒンドゥー寺院。彼は、シェムリアップ州での戦争から逃げて、ここに都を遷した。遺跡はストゥーパのような形の五つの塔があったことから、五つの遺跡(プラサートプラム)と呼ばれるようになった。

道端の遺跡

ドムライ(象)遺跡

プラム遺跡からコッケー遺跡への道は遺跡の宝庫。道沿いに九つの遺跡がある。

コッケー遺跡

コッケーは「名誉の島」という意味

ジャヤヴァルマン4世によって建てられたヒンドゥー寺院。トバェンミァンチェイの町から72Km、シェムリアップの町から約110Km離れた森に囲まれている。高さ40mもある石でできたピラミッド型寺院で、7段で構成されている。アンコールワットよりも古い西暦900年代に建立された。

遺跡の頂上にあるガルーダ像

国際障がい者協会

クメールシルクの機織り

障がい者と未亡人の生計を支えるために、1995年にアメリカの支援で創設されたシルクの機織りセンター。プノンペンとシェムリアップのホテルの受注生産をするほか現場でも販売している。

トバェンの滝

滝まではバイクでも行ける

トバェンミァンチェイの中心街から南へ約17Km、トバェン山の麓にある深い森に囲まれた美しい自然の滝。駐車場から森を眺めながら約500m歩くと滝に出る。

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