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【日本で活躍するカンボジア人によるレポートフロムジャパン④】ソック・チュンさん

近年、目覚ましい経済発展を遂げるカンボジア。

国内の急速なデジタル化で情報を得た若者は国外へ飛び出すものも多いです。

日本へ向かう若者もここ数年で数倍に増えてきています。

勉学に励むもの、母国の発展のために働きながら技術を習得するものなど。

日本で日々奮闘しているカンボジア人の姿をNyoNyumの姉妹誌NyoNyum Khmer内の「レポートフロムジャパン」というコーナーを通して紹介してきました。

そして、上記コーナーを「是非、日本語でも紹介して!」という声が多かったので、読者の日本人の方や日本語学習するカンボジア人の方にも知ってもらいたいということでNyoNyum webで日本語版でも紹介していきたいと思います。

今回は神戸のマルカワ建設会社で勤めているソック・チュンさん(36歳)です。

この会社に入社して6年が経ち、これまで経験したことを語ってくれました。

 

“日本で就職したいなら、国で日本語をよく習得しておこう”

先進してきた日本の建設業界で建設の専門を身に付けたいという夢を持ち、6年前に日本へやってきたチュンさん。

建設業界では肉体的な仕事ばかりで不注意が許されなく、さらには職場の日本人とコミュニケーションを取る言葉の能力を十分持たないといけないという。

また、外国人労働者には建築用の道具や使い方など日本語で覚えるにはとても大変です。

「道具の名前や使い方が多くあるため、それらを日本語でちゃんと覚え、使いこなせるまでには本当に時間がかかる」と彼が言いました。

日本での仕事はカンボジアとどう違うんですかと聞くと、「日本では、仕事中に非常に厳しい。仕事中の注意事項など多くある中、ルールをちゃんと守らないといけないし、ちょっとの不注意で事故につながることが常に教えられている」という。

他国と比べて日本の建設業界は進んでおり、労働者を保護する制度もアジア諸国の中で最も良いと言われている。

この会社で6年間以上勤めているチュンさんが仕事について次のように語った。

「会社と仕事の同僚が自分たちのことを本当に良くしてもらっています。また、仕事のことや、日本人の考え方などいろいろなことを教えてくれるので、勉強になることが多くありますね。そして、会社から年に2回ボーナスも出るし、有給の休みも年に12日間まで取れるなどのメリットが多いです」

左:作業の様子、右:仕事の先輩と

しかし、6年間日本で働いている彼にはまだ困っていることがあると言います。

それが言葉の問題です。

「日本語の勉強は日本に来た当初から継続的に取り組んでいます。教科書での勉強はもちろんのこと、職場の仲間からも日々、日本語を学んでいます。特に関西弁は必須ですね」

「同僚の多くは神戸と大阪の人なので、みなさん関西弁を使っています。それがちょっと難しくて大変ですね。また、仕事に厳しいだけでなく時間の無駄使いにも厳しい。そして、やり終わった作業場には必ずきれいにしないといけないという我々のカンボジア人が適当で良いと思うところも日本人は厳しいので、最初はちょっと覚えるのに大変でした」

仕事を通して、日本の独特な仕事の文化を日々学んでいるようです。

だが、最初は戸惑ったものの今ではチュンさんは日本の仕事のやり方が好きだと言います。

「日本で仕事していくと、仕事と時間に厳しい日本人のことがいつの間にか好きになっていました。それがあるからこそ、仕事がよくできるわけですからね」と笑顔で語った。

 

休みの時にみんなで観光

チュンさんは帰国後には日本の建設会社で学んだことをカンボジアにいる後輩に教えてあげたいのと、それを国のためにいろいろ生かしたいという夢があると言いました。

彼は日本で就職したいカンボジアの若者に次のようなことを伝えました。

「日本で就職したいなら、自分の選択した専門のことだけでなく、日本語を十分に学んでおくことが大切だ」と。

彼は母国の発展や後輩たちの活躍を夢見ながら、異国の地で奮闘し続けている。

 

取材、翻訳:Nop Visal
(NyoNyum Khmer 41号掲載)
※掲載情報は取材当時の情報です

 

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