(日本語) 【現地レポート】カンボジア初の水泳の国際大会1日目
(日本語) 【現地レポート】カンボジア初の水泳の国際大会1日目
2019.06.28

本日6月28日から30日までの3日間、プノンペンで43rd SEA Age Group Swimming Championshipが開催されている。この大会は東南アジアの18歳以下の選手を対象にした水泳大会。カンボジア初の水泳の国際大会ということで国内では大変注目が集まっている。今回は初日の様子を取材してきたので紹介!

 

場所はプノンペン北部で現在建設中のカンボジアの新国立競技場「Mordok Techo National Stadium」横のプール 。市内中心部からは渋滞していなければ約45分ほどで到着できる。

この日はイオン2のほうから行ったので橋を渡って5分ほどすると左手に大きな建設中のスタジアムとプール場が見えてくる。入口は目の前のロータリー交差点を越えて左側にこの薄紫のゲートが目印なので間違えないようにしたい。(筆者は間違えて手前を曲がってしまった)

今回の試合会場でもあるプール場。周辺に何もないところにぽつんと立っているのですぐにわかるはず。

プールの横には2023年にカンボジアで開催予定のSEA GAMES(東南アジア版のオリンピック)のメインスタジアム。今回はスタジアムの建設状況を見に行くのも楽しみのひとつだった。

会場の入口では飲食物や怪しげな大会記念Tシャツ?なども販売していた。

プールの内部に入ると、そこはもう日本や他国のプールと変わらない雰囲気。ついにカンボジア国内でこんな高いレベルの設備ができたかと思うとなんだか嬉しくなってきた。

会場に入ってすぐに水泳カンボジア代表のヘッドコーチ生山咲さんを発見。持ち前の明るさで試合前で緊張気味の選手たちを後押し。選手たちのサポートから応援まで全てをこなしていた。

来てすぐにカンボジア代表選手が2人出場した男子50m自由形が始まるというので観戦。

選手が出てくるとカンボジア応援席もメガホン片手にみんな大きな声を出して応援!

 

 

結果は残念ながらこの組4,5位。やはり簡単にはメダルはとらせてくれない。

 

その後行われた4×200m自由形リレーでは男女ともに大差をつけられて最下位だった。しかし、ゴールの瞬間、全ての国の人たちが拍手してカンボジアチームを称えているいる光景は本当に素晴らしく、これぞ現地でしか味わうことができない瞬間。スポーツの偉大さを再確認することができた。

 

 

今日は会場に着いたのは午後だったので、残念ながらこの50m自由形とリレーしか観戦できず。しかし、国際大会ならではの盛り上がりを体験できた。スタンドでは各エリアごとに各国チームと応援団が陣取り、それぞれ自国の選手が登場すると応援に熱が入る。皆10代ということもあり、その姿が何とも初々しく、毎年行われる日本のインターハイを見ているような感覚に陥った。また、レースの合間には会場の雰囲気づくりのためにスタンド・バイ・ミーなどが流れ、なかにはそれに合わせて踊る人も。これぞまさに青春。

 

また、この大会もオリンピック同様、試合の合間に表彰式が行われる。3位に入った選手たちが次々と呼ばれ、表彰台に登り、メダルが授与される。その度に各国の応援団がいる観客席が盛り上がる。なお、この日は表彰式で「カンボジア」がアナウンスされることはなかった。

初日、開催国カンボジア代表の最高は5位。目標のメダル獲得にはあと一歩届かなかったが選手たちがこれまで練習してきたことを精いっぱい出し切ろうと真剣に取り組んでいる姿を見て、これはメダルを獲得するためにはより多くの人の応援が必要だと感じた。

この大会は明日、明後日も開催され、週末ということもあり選手の家族、友達を中心に開催国カンボジアのたくさんカンボジアの応援が来るはず。

生山コーチいわく、1番メダルの可能性高いのは10時半頃に行なわれる「男子100m平泳ぎ」らしい。

皆さん、カンボジア史上初のメダルを獲得する瞬間を見届けませんか?

明日もカンボジア代表への応援よろしくお願いします!

 

生山咲さん連載記事「東京オリンピックへの道」

SEA GAMES2017クアラルンプール大会のカンボジア水泳代表の紹介

BSフジ 番組「いつか世界を変える力になる 第3部」に出演

大会詳細:カンボジア水泳連盟公式Facebookページ

 

取材:狩野宏明(CJS編集部)

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