こんにちは。ボンユキです。
なんと、ブログの更新が1ヶ月以上も止まっていた???
三日坊主にならないように、どうにか④までは更新したのですが。一体どういうこと?
そんな風に思っている方もいらっしゃる・・・かもしれないので言い訳を。
昔の人はうまいことを言うもんで、1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、なんていうくらい、この3ヶ月はあっという間にすぎてしまうものなのです。実際に私のこの2ヶ月も。
ちょっとのんびりムードな年始だったなと思っていたのも束の間。1月の後半から2月にかけてはなんと3週間で日本を2往復。その2回とも関東地方の大寒波・積雪の影響も受けました。
さらに、その日本出張の前にカンボジアの労働省での仕事があり、そこで階段を踏み外して大転倒。足のむこうずねがえぐれてしまう大怪我をし、そのケガを引きずりながらの日本2往復とあって、最後は足がダンボのように腫れ上がってしまい、プノンペンに戻ってからひたすら安静を心がける日々を過ごしていたのです(まだ完治してません・・・)。
てなわけで、なんだかドタバタしているうちに1月が行ってしまい、足を引きずってモタモタしているうちに2月が逃げていってしまいました。
そして今日から3月です。
日本の年度末、そしてカンボジアでは12月締めの決算月ということもあり、ダブルパンチを食らっています。怯んでいるうちにさっさと去ってしまわないよう、気をつけなければなりませんね(笑)。
そういうこともあり、今日から引き締めてやっていきたいと思います。
さて、ドタバタだった日本2往復のおはなしです。
1つ目の仕事は母子保健関係の研修でした。新生児の集中治療室や、産前・産後のケアをしている行政の仕組みとか、そんなことを学びにカンボジア人の医師や助産師が日本に研修に行きます。そこに一緒について通訳をしたり、研修員の考えをまとめるお手伝いをしたり、そんな仕事をしています。
以前にもこの分野の仕事をしたことがありました。その時もショックでしたが、今回も私の中ではやっぱりショックな仕事となりました。
新生児集中治療室で1500グラムほどで生まれてきた赤ちゃんが、24時間体制で小児科医、小児外科医、看護師、栄養士、助産師・・・と専門チーム10名ほどからケアを受けています。本当に小さな小さな身体で、鼻にチューブ、か細い腕に点滴の針をつけながら、一生懸命生きようと呼吸をしている。そこに両親やおじいちゃん、おばあちゃんなどがお見舞いに来て、我が子が無事であること、着実に命をつなげていることを確認する。
そんな「シーン」を見ることになります。テレビでも救急救命とかそういうテーマのドラマがあったりするけど、でもこの日はテレビではなく、本当にそこで命が一生懸命息をしている。そういう現実でした。
それを見ながら感動をしていると、一緒にいた助産師さんが私に言いました。
「日本は人の命の価値が高いのね」
その言葉を聞いて私はハッとしました。
数年前に同じ様に助産師さんたちの研修があり、心肺蘇生法についての勉強をしたことがあります。その後、研修のまとめのディスカッションで、彼女たちが言っていたことを思い出したのです。
「道具があって、それを使う技術を学べば、私たちにだって心肺蘇生はできる。その命を救うことはできるのよ。でも、私たちが救ったその命が、その後のプロセスで悲しみを引き起こすことだってある」
すなわち、カンボジアでは未熟児、低体重児で生まれるようなケースは貧困家庭に多く、出産後の処置で命を救っても、両親に医療を受けさせる力(お金)がなければ、その命はどこかで終わるかもしれない。もしくは両親はその子供の負担を背負って生きていくことになるかもしれないのだと。。。
その話を聞いたとき、援助というものが無力に思えたのでした。
局所的な援助ももちろん必要です。それによって救われる命も必ずある。でも一方で、もっと根本的なことを変えないと、その援助さえ生かされない、そういう問題もあるのだということ。
今回の仕事で再びそんなことを思い出し、暗い気持ちになったのですが、それでも何もしないよりはいい。やりながら何をどうしたらいいのかをもっと考えればいいのだと、その研修を私なりに納得させて終えたのでした。
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