編集部員がカンボジアの気になるモノ・コトをかけ回って突き止める「探偵?カンボスクープ」のコーナー。今回は「雨の日のルーフトップバーはどうなっているのか?」について調査しました!
ザーザーと強い雨の降る日が続く10月某日。ふと気になった。「雨の日のルーフトップバーって、どんな様子なんだろう!?」
その疑問をぶつけるべく訪れたのは、プノンペンの240 通りにあるアクエリアスホテル(Aqualius Hotel & Urban Resort)。全70 席の屋上バーは、晴れた日に行くといつもたくさんの人でにぎわっている。でも雨の日はどうだろう? 一角にほんの少し(ソファーセット3 つ分だけ)布張りの簡易的な屋根が付いているが、こちらもちょっと風が吹けば雨が吹き込んで用をなさないような感じ。
そしてほかの席はすべて空の下。ただ訪ねたその日、家を出たときは降っていた雨が残念ながら(?)着いたころにはすっかり止んでしまった。そんなわけで人もちらほらさっそく集まってきていた。
「どしゃ降りの日はどんなかんじ?」 仕方がないのでマネージャーに聞いてみた。「まぁそりゃあ、わざわざ屋上に上がってくる人はそうそういないよね」。雨季と乾季で売り上げは倍近く差が出るそうだ。それゆえ、雨季には多彩なプロモーションを実施してあれこれ手は打っているが、とはいえ…という感じらしい。
では、営業中に突然降って来た場合には? 「大丈夫。雨が降りそうになったらスタッフがささーっとお客さんを下にある最上階レストラン& バーに案内するよ」。降り出す前には風が強くなり雲が流れ…。とくにマニュアル的なものはないらしいが、そんな変化で雨を察知してバタバタとスタッフが動き未然に被害を防ぐらしい。「うちの売りはユニークな屋上プール。どうせ泳げば濡れるんだし! ってことで、なかには雨なんか気にせず泳ぎ始める人もいるよ」。それなりに楽しめるらしい。
今年の雨季もよく降った。相当雨ざらしになったであろう屋上に何かしらの被害は出ていないのかとキョロキョロ。家具の素材はそれぞれ、イスは合皮+スチールのソファ、あるいは紐上のプラスチックを編んだもの。テーブルはガラスか大理石風の天板+スチールまたはしっかりコーティングされた木材で、どれも傷んでいる様子はなかった。
ソファに置かれたクッションはポリエステルのような布に撥水加工が施されたもので、店の人にいぶかしがられながら匂いをクンクン嗅いでみると、雨で濡れて臭く…なんてことはなく、ただ素材そのもの匂いがするだけだった。このホテルは1 年ほど前にオープンしたばかりなため経年劣化は少ないとはいえ、当然ながらホテル側も雨を見越した素材選びをしているようだ。
この号が発行される12 月には乾季に入り、ほとんど雨が降ることもなくなっているはずだ。このホテルだけでなくプノンペンにはここ数年でルーフトップバーが増えている。夕焼けや夜景、本来の屋上の醍醐味を味わえるだろう。もし雨季のルーフトップバーが気になったという奇特な方がいたら、あと半年ほど待って行ってみてほしい。お得なプロモーションも受けられるかも。
<NyoNyum No.92より>
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