(日本語) 本田圭佑選手が「本気でカンボジア代表を目指す人限定のサッカー教室」を開催！

TOP › Webマガジン › (日本語) 本田圭佑選手が「本気でカンボジア代表を目指す人限定のサッカー教室」を開催！

2019.06.07

最近、日本で話題になっているこの企画をご存知だろうか？

僕が10000円払うので、僕にサッカーを教わりたい人っていますか？ただ条件があって本気でワールドカップを優勝したいという人に限り、そして僕が教えたい人を好きに選びます！僕がお金を払って教えます！

— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2019年5月29日

※本田圭佑選手ご本人のTwitterより

発信源はあの本田圭佑選手。これまで日本代表としてW杯3大会連続得点を記録し、欧州の名門クラブでプレー経験がある一方で、現役選手でありながらビジネスマンとしても世界中で様々な活動を行なっている日本のレジェンドである。日本国内ではこの本田選手が自身のTwitter上で考えたこのユニークな企画に触発されて多くの有名人が似た企画を考えてSNS上で発信し、話題になっている。今回、この企画が思わぬ形でカンボジアにも広まっているということで取材してきました。

ついに始まったカタールW杯予選

現在、本田選手はカタールW杯アジア地区一次予選のため、カンボジアに滞在中。昨日、プノンペンのオリンピックスタジアムで行なわれた対パキスタン代表戦は２－０でカンボジア代表が勝利を収め、2大会連続のW杯2次予選進出に大手をかけた。この日は大雨にもかかわらず、スタジアムに集まったサポーターたちも選手たちのプレーに一喜一憂し、得点時には喜びを爆発させていた。さらにこの試合で指揮を執った”本田圭佑監督”に対してスタンドから何度もホンダコールが沸き起こり、試合後には観客の何人かが本当に嬉しそうに「本田監督ありがとう！」と叫んでいたのが印象的だった。

カンボジアでも話題に

<span data-mce-type="bookmark" style="display: inline-block; width: 0px; overflow: hidden; line-height: 0;" class="mce_SELRES_start"></span>
※本田圭佑選手公式Facebookより

本田選手はカンボジアで前述の代表の実質的な代表監督のほかにもソルティーロファミリアサッカースクールカンボジアの運営、カンボジアリーグ所属のソルティーロアンコールFCの共同オーナーを務めている。そして今回の滞在中に日本同様にSNSを通してユニークな企画を実施していた。カンボジア人の大多数が使用しているといわれているFacebookの本田選手の公式ファンページから「5ドル差し上げるので、私にフットボールを教えてほしい方を募集します。条件はカンボジア代表を本気で目指したい方」と6月4日に発信。この投稿はすぐさま拡散され、現地メディアにも取り上げられて話題になり、コメント欄には多くのカンボジア人が名乗りを上げた。

緊急開催！本田圭佑サッカー教室！

※Keisuke Honda Official Facebook pageより
そして試合翌日である今日、約3000人もの希望者の中から「カンボジア代表になりたい！」という熱意がこもっていた子供たち21人を選出。首都プノンペンのオリンピックスタジアムに集まり、「本田圭佑サッカー教室」が開催された。募集してから実施までこのスピード感さすがとしかいいようがない。集まった子供たちに対して本田選手は「君たちが本気かどうかをみたい。こういうチャンスはめったにないから終わってからもう少しできたかなと後悔しないようにできるだけ自分を出して、積極的にプレーしよう！」と声をかけた。

早速、ウォーミングアップを済ませ、見た目が中学生以上ほどのグループと、小さな子供とで分けてそれぞれゲーム形式の練習開始。

力の限り、プレーをする子供たちをチェックしながら時折、メモをする本田氏。将来、カンボジア代表に入れるような気になる選手発見か？！

自身も両チームに交互に入ってプレーしながら指導。子供たちも世界的なレベルの本田選手に負けじと必死にプレーしていた。

一方、タイミングを見計らって小さな子供たちのグループにもいき、1人ずつ「どんな選手になりたいか？」を聞いてそれを試合で見せてもらおうと本田選手。この後、子供たちはなんとかいいところを見せようと本気でプレーしていた姿が印象的だった。

代表に入るために必要な２つのアドバイス

約1時間弱のサッカー教室は子供たちにとって夢のような時間だったに違いない。最後に本田選手は将来、カンボジア代表になるためには「毎日、実現したい目標をノートに書くことと練習することの二つで大事なのはこれを”継続”すること。それが目標を達成する、夢を叶える確率を高めることができる。家に帰ったらすぐにノートに目標書いて明日も、明後日も、毎日実行してな」と話した。子供たちに話している表情は温かく、カンボジアに対する愛が伝わってきた。

手渡された5ドルの使い道

最後に約束通り、全員に5ドルを支給。本田選手から使い道は？と問われた子供たちは「目標を書くノートを買います！」、「サッカーボールを買います！」と。本田選手が「お菓子はあかんで」と言ったら全員が笑い、その場が笑顔に包まれた。

サッカー選手として、ビジネスマンとして、世界中を飛び回っている本田選手は多忙で毎回のカンボジア滞在期間は限られている。その中でも毎回、やれることを常に全力でやっている印象を受けた。これからもサッカーをきっかけにこの国の魅力を世界中に発信していただけたらカンボジアに関わる私達日本人も嬉しい限り。これからも本田圭佑選手の活動とカンボジア代表への応援よろしくお願いします！