Job Center of National Employment Agency
Job Center of National Employment Agency
2019.01.23

ニョニュムでおなじみのカンボジア国内企業を訪問する「オ・ト・ナの社会科見学」。王立プノンペン大学の隣に位置する「国家雇用機構」を訪問しました。

カンボジアの経済成長に伴って、カンボジア人の雇用環境は大きく変化してきた。以前に比べて求人数や募集職種の数も増えて、事業者のニーズや求職者の選択肢は広がりつつある。そこで労働職業訓練省傘下の公共機関である国家雇用機構は、無料で職業紹介を行うジョブセンターを設置した。カンボジア版ハロー ワークとしてサービスを開始し、今年で6年目を迎える。

センターでは求職者と事業者のマッチング、就職フェアやセミナーの開催、雇用に関する情報提供などのサービスを行ってい る。業務開始から今年5月までに登録のあった求職者数は4万 5,811人、これまでにマッチングした件数は8,732件と、ある一定の成果を上げているが、センター長のアン・ピアリャッさんは「もっと広く周知してたくさんの人に利用してほしい」と話す。

求職者の登録条件は16歳以上であること。特に年齢の上限はないが、事業者は健康問題などを理由に若年層を好む傾向にあるので、50歳以上になると希望の仕事を見つけるのは難しいそう。また最近では電気・機械のエンジニアの求人が増えているが、事業者の望むレベルの人材がいないという問題もある。そして製造業では工場ワーカー、サービス業では金融、マーケティン グ、ホテルのカスタマーサービスなどの求人が多いようだ。

求職者の中には意識もスキルも高い優秀な人がいる一方で、自分が何をしたいかわからなかったり、面接をドタキャンしたりする人も少なくないという。そのためセンターでは、高校生向けにセミナーを行い、給料だけでなく興味ややりがいを重視した仕事選びを勧めるなど、若い世代の意識改革にも取り組んでいる。

 

廊下に設置された求人票やセミナー情報などの掲示板。

 

センターを訪れた求職者は登録手続きをしたあと、スタッフのカウンセリングを受けて、希望職種やスキルなどから仕事を探す。事務職の場合は、特に英語とパソコンのスキルが求められる。

 

ジョブセンターは、現在プノ ンペンのほか、シェムリァッ プ、バッタンバン、カンポット、スヴァイリエンなどカンボジア国内9カ所にある。

 

セミナーでは仕事の探し方、履歴書の書き方、面接を受けるときの注意点など基本的なことも教えている。これらのことをまったく知らない求職者も多いそう。

 

求職者はロビーにあるパソコンで自由に求人情報を検索できる。ただ、若い世代はスマートフォンを使って自分で仕事を探す人が多いそう。

 

セミナー参加者からは「新しいことを学べてよか った」「自分に足りないことをも っと勉強したい」「セミナーでできた友達との意見交換が役に立 った」など肯定的な意見が目立っていた。

 

まだ種類は少ないが、キャリアやビジネス関連の本をそろえた図書館もある。閲覧だけでなく借りることもできる。

<NyoNyum No.84より>

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