(日本語) 「若者にクメールルージュの歴史を」Mapping Memories Cambodiaランチングセレモ二ーが行われました【インターン日記シーズン3③】
(日本語) 「若者にクメールルージュの歴史を」Mapping Memories Cambodiaランチングセレモ二ーが行われました【インターン日記シーズン3③】
2019.02.04

今週の2日(土)、私の留学先である王立プノンペン大学、Department of Media Communication(以下DMC)にて、”Mapping Memories Cambodia (MMC)” のウェブサイト・モバイルアプリのオフィシャルランチングセレモニーが行われました。今回はその式典の様子をお伝えします。

 

Department of Media and Communicationとは

まず、私が所属している王立プノンペン大学のメディア学部、DMCについて簡単にご紹介します。

DMCは2001年に設立されたメディア/ジャーナリズム/コミュニケーションに特化したカンボジア初の教育機関です。ニュース記事の執筆方法や映像編集、写真のほか、デザインなどを学ぶことができ、ジャーナリストやテレビのプロデューサー、映画監督を志す学生が多く在籍しています。授業は英語で行われ、ヨーロッパからの留学生もカンボジア人学生と一緒に学んでいます。

 

(Department of Media and Communication)

 

Mapping Memories Cambodia(MMC)とは

そんなメディアのプロフェッショナルを目指すDMCの学生たちが取り組んだプロジェクトがMMC。

人口のおよそ半数が25歳未満という若い国カンボジア。現在、全人口の約3分の1はクメールルージュによる支配(1975年~1979年)後に生まれたといわれています。そんな現状を踏まえ、悲惨な歴史や記憶の風化を防ぐため、若いカンボジア人が当時の歴史に触れることのできる機会を提供するプロジェクトがMMCです。

今回、学生たちが制作したクメールルージュに関するドキュメンタリー映画や記事、ポッドキャストにアクセスできるウェブサイト・モバイルアプリが公開されました。これらのサービスを利用すれば、生存者や専門家、歴史文書が語るストーリーをマルチメディアを通して学ぶことができます。

ウェブサイト・アプリでは、カンボジアの地図から地域別のストーリーを検索することができます。英語表記も選択できるため、カンボジア人だけでなく、当時の歴史に興味のある海外の学生や研究者、観光客も気軽に利用できるツールとなっています。

 

(学生たちが制作したドキュメンタリーやポッドキャスト、記事などを閲覧できるウェブサイト)

 

式典の様子

 

(受付にて、入場者たちの様子)

 

(アプリの登録方法や、ウェブサイトの操作方法の説明が受けられるブースが設置された)

 

(クメールルージュ時代を描いたアート作品も展示された)

 

式典には多くの人が訪れました。

式典の準備から会場の設営、当日の運営・進行はすべてDMCの学生によって行われています。

 

(司会を務める2人はDMCの4年生。英語とクメール語の2か国語で進行)

 

(会場の様子)

 

式典では、金のゴブレット(グラス)から花びらを観客に向けて投げるしぐさが特徴のBlessing Danceだけでなく、クメールルージュ時代の人々を描いたダンスパフォーマンス、Pka Slaも披露されました。

 

(カンボジアの伝統的な踊り”Blessing Dance”も披露された)

 

ランチングの宣言が行われたのちは、クメールルージュ時代を生き抜いた人々を描いた学生によるドキュメンタリー映画、計5本が上映されました。

 

(ランチング宣言の様子)

 

学生たちは取材から映画の編集までを自らで行い、およそ半年をかけてこのプロジェクトに取り組んできました。映画には生存者の生の声はもちろん、専門家の分析や当時の様子を鮮明に記録した資料などが盛り込まれ、現代だけでなく、未来にとっても貴重な証言、記憶、歴史が記録されています。

みなさんもぜひウェブサイトやアプリを通じて、カンボジアの歴史を学んでみてはいかがでしょうか。

 

Mapping Memories Cambodia公式Website 

Mapping Memories Cambodia公式Facebook

Mapping Memories Cambodia App (Google Play)

 

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