(日本語) 【潜入レポート】カンボジアのサッカーに関わる日本人が集まった「唐木田祭り」開催
(日本語) 【潜入レポート】カンボジアのサッカーに関わる日本人が集まった「唐木田祭り」開催
2018.07.10

7月9日、プノンペンでカンボジアサッカーに関わる日本人関係者の集まり「唐木田祭り」が行われました。NyoNyumではかつて2014年に誌面記事(73号)として紹介したことがありますが、あれから4年経った今、果たして今回はどのような会だったのでしょうか。

(NyoNyum73号紙面より)

 

カンボジアでプレーする日本人選手が年々増加

カンボジアでは2011年に太田敬人選手が日本人として初めてプレーして以降、日系の2クラブが誕生した2014年頃から日本人選手が増え始め、現在カンボジアリーグに参加している12クラブには日本人選手16人が所属している。

この唐木田祭りは、日本でJリーグ担当審判員として長年活躍し、2008年よりカンボジアの審判育成に携わっている唐木田徹さんの名前を取って、カンボジアの日本人の選手や指導者、サッカー関係者が集まり親睦を深める会として、毎年開催されている。

唐木田徹
(唐木田徹さん)

主催は、シンガポールとカンボジアでサッカーアカデミーなどを運営しながら現地のサッカー普及に携わっているGFA Soriya。今年に入って、スポーツブランド・MIZUNOのオフィシャルパートナーとして、カンボジア人サッカー選手とスポンサー契約を手がけるなど東南アジア諸国の才能ある選手のサポートをしている。今回は同代表の斉藤泰一郎さんとスタッフの方はじめ、カンボジアでプレーしている現役の選手、カンボジアサッカー協会ダイレクター小原一典さんなどが参加した。

アジア全体に日本代表が与えた影響

参加者の話題の中心は今行われているロシアワールドカップ。世界の強豪を相手にひるむことなく戦った日本代表の大躍進に感銘を受け、舞台こそ違えど同じ海外でプレーしている日本人として自分達も学ぶことは多かったという。

カンボジアリーグの外国人枠は4人+アジア枠1の合計5人。これまでは賃金の安さから圧倒的にナイジェリアをはじめとするアフリカ系の選手が多かったが、現在最も多いのは日本人選手だ。これはカンボジアにおいての日本サッカーの価値が上がっている証拠ともいえる。

そんな今だからこそ、我々日本人サッカー関係者にできることは多い。選手は自分自身の価値を上げるためにはどう動くのがベストかを日々考えながら行動している。また、運営や育成の方もそれぞれのプロフェッショナルとして日本での経験を元に現地のニーズを捉え、うまく融合させることに全力を注いでいる。

 

カンボジアサッカーの課題と可能性

会の最後に唐木田さんが「10年前と比べてカンボジアのサッカーは見違えるほど成長した。だがまだ自分達に自信が持てていない。同じアジア人でも自分達よりも格上だと思ってしまう、自分達もできるのだと気づいてほしい」と言っていた。

サッカーはカンボジア人にとって大人気のNo.1スポーツだが、プレーする側も観る側もまだまだ勝敗に関係がない目立ったプレーが好きだったりと、以前の日本もそうだったようにサッカーの本質を捉えられていない部分が多いのが現状だ。日本はこの25年で試行錯誤を繰り返してようやくサッカー文化が根付き始めている。カンボジアの場合はまだまだ手付かずの部分が多いのでこれからの方向性次第では急速な発展の可能性は大いにある。

そして我々アジアのサッカーを先導する国の人間として、このカンボジアという国のサッカーの発展に貢献できることはまだまだあり、今後はカンボジアサッカー界の発展のために何ができるかを各個人が考え、行動することが大事だと再確認することができた会だった。主催者のGFAoriyaさん、参加者の皆様、ありがとうございました。

NyoNyumでは今後もカンボジアサッカーの情報を発信していきます。
(編集部:狩野)

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