NyoNyum103号では、カンボジアのフルーツを特集しました。「日本にいて雑誌を見れなかったという方にも、カンボジアのフルーツを知ってもらいたい」ということで、かわいいと評判だったフルーツカタログの誌面を、かわいさそのままでWEBページにしました。
このWEBマガジンでは雑誌の特集で登場した43種類*のカンボジアフルーツを3つのパートに分けて見ていきます。
(*果物的な扱いの野菜やイネ科植物に分類されるものなども含めて全部で43種類を紹介しています)
Part1・2では雑誌で取り扱った南国らしいフルーツ28種類を半分ずつ、Part3ではカンボジアで採れる珍しいフルーツ15種類をお見せします!
それではPart3!カンボジアにあるちょっと変わったフルーツ15種類を見てみましょう。
食べ方マーク
カンボジアでは果物はフルーツとして食べたり、食材として調理したり、はたまた完熟する前の苦い物を食べたり食べ方もユニークです。この記事の中では、果物の説明に3つの食べ方をこのマークで表現しています。
参考価格について
表示してある価格は、市場で調査したおよその価格です。時期や販売場所、産地などによって変わることがあります。
また単位については、1キログラム当たりの個数を目安に記しています。こちらも品種や熟れ具合によって変わります。
それでは見たことないかもしれない、珍しい南国フルーツを見ていきましょう!
ナツメ
参考価格:7000リエル/1kg
薬膳鍋など乾燥ナツメは中華食材として有名ですが、カンボジアでは生の青い実を食べます。カリッとかじるほか、塩唐辛子に漬けたものもあります。リンゴを小さくしたような形で味や食感も似ています。
プラムマンゴー
参考価格:20000リエル/1kg
見た目は色も形も大きさもビワそっくりで、その名の通り味や食感はマンゴーに似ています。主にラタナキリやモンドルキリなどの山地で作られ、2~4 月頃だけ味わえる季節限定の果物です。
ブラックプラム(ムラサキフトモモ)
参考価格:3500リエル/1カップ
1.5~2センチほどの小粒で濃い紫色の実。3~5月頃によく出回り、市場や路上の売り歩きで空き缶(ミルク缶)1杯単位の量り売りで買えます。味は渋みと酸味が強く塩唐辛子で食べます。
ミルクフルーツ
参考価格:12000リエル/1kg(およそ4~5つ)
ゴムボールのような触感と大きさの実を軽く揉み半分に切ると、じゅわっとミルクのような果汁があふれ出ます。果肉は柔らかくスプーンですくって食べます。ジューシーで甘く酸味はありません。10 ~ 12 月頃限定です。
エッグフルーツ
参考価格:取り扱いなし
熟れたものは果肉の色や触感がゆで卵の黄身のようで、ほのかに甘い。水分が少なく食感は焼き芋に似ています。若い実は硬く渋みがあるため、塩唐辛子をつけて食べます。各家庭で栽培され市場では見かけません。
シャカトウ(シャカトウ)
参考価格:12000リエル/1kg(およそ4~5つ)
表面がお釈迦様の頭のようにぼつぼつしていて大きさはオレンジほどです。手で割れるほど柔らかく、果肉はカスタードのようにクリーミーで濃厚な甘さがあります。特に 7 ~ 10 月頃の旬によく出回ります。
サワーソップ
参考価格:10000リエル/1つ(1つ1kg~)
表面の凸凹は釈迦頭に似ていますが、両手で包み切れないほどの大きさです。甘酸っぱくさわやかな味で食感は柔らかい。果汁が多く缶ジュースの原料としてもポピュラーです。11~12月頃に旬を迎えます。
サポジラ
参考価格:7000リエル/1kg(およそ5~6つ)
見た目はジャガイモのような色と大きさの卵型で、薄い皮の果物。果肉の色と食感、味はよく熟して柔らかくなった柿に似ていて、酸味がないとても甘いのが特徴です。クセがない食べやすい味です。
サントル
参考価格:15000リエル/1kg(およそ3~4つ)
リンゴほどの大きさで果皮は肉厚。中にマンゴスチンのような白いふわっとした果肉があります。カンボジアでは表面の皮だけむき、塩や唐辛子をもみこんで渋みを取った内果皮を漬物のようにして食べます。
ワックスアップル
参考価格:5000リエル/1kg(およそ9~10つ)
形と大きさはピーマンにそっくり。梨に似た食感で、皮ごとしゃりっとかじるとほんのり甘酸っぱい果汁が口の中に広がるさっぱりした果物です。カンボジア各地で栽培され、5~1 月頃の雨季に旬を迎えます。
ランサ
参考価格:16000リエル/1kg(およそ1束分)
実のつき方やサイズは竜眼によく似ていますが、皮はジャガイモのような薄い茶色。いくつかの房に分かれた半透明の果肉は、ブドウみたいなぷりっとした食感で甘酸っぱい味をしています。
マニラタマリンド(キンキジュ)
参考価格:8000リエル/1kg
枝豆のような形でタマリンドに似ています。各国いろんな呼び名がありクメール語名は “水のタマリンド” という意味ですが、種のまわりの食用部分はパサパサしていて、とても渋い味をしています。
クズイモ(ヒカマ)
参考価格:6000リエル/1kg(およそ5~6つ)
ジャガイモと同様に、地中にできる野菜ですが、カンボジアでは果物のように冷やしてナイフで皮をむきそのまま食べます。山芋に似たしゃきしゃき感でほのかに甘い味です。スープや肉まんの具にもつかわれます。
シャワーツリーの実
参考価格:取り扱いなし
50センチ程もある大きなサヤの中の、種のまわりにある茶色いジャム状の部分を食べる。臭みは強いですが、ほろ苦さと甘さが混ざったコーヒー飴のような味をしています。家庭で栽培され市場では見かけません。
サクラヤシの実
参考価格:20000リエル/1kg(およそ10個)
蛇のウロコに似た赤茶色の皮をパリっとむくと、ニンニクのような白っぽい大小の果肉が入っています。コリっとした食感でほどよい甘みと酸味があります。お店で売られているのは多くがインドネシア産だそうです。
28種類のカンボジアの定番フルーツを前後半で紹介した ザ・南国フルーツ はこちらから!
【この記事が掲載されているNyoNyum 103号の詳細はこちらから】
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