カンボジアを訪れる旅行者向けに国内各州の人気観光名所・ホテル・お土産・料理などの情報を紹介するコーナー
基本情報
プノンペンから北へ168km
面積 15,061㎢
人口 670,324人
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コンポントム州はカンボジア中部にある。伝説によると、ストゥンサェン川につながる大きな池の近くに洞穴があり、つがいの大蛇がいた。仏日には必ず現れ、このためこの地域は「コンポン(港)ポッ(蛇)トム(大きい)」と呼ばれるようになり、やがて「コンポントム」となったという。
ダウンタウン Downtown
トラを踏むゾウ
コンポントムは、チェンラー(真臘)王朝で栄えた地域。骨董品や遺跡の発掘物はその時代のものが多い。人口の8割が農業を営む。州のシンボル「トラを踏むゾウ」は、1960年に建てられたもので、州の自然の豊かさを象徴する。
プノム・ソントゥック Phnom Santuk
ソントゥック山への入口
長さ8mの寝仏像
市街から南東へ16km、標高180mの山。車を降りて、全長552m、809段の階段で頂上へ。そこでは僧侶とお世話をする高齢の女性たちが暮らし、修行に励んでいる。1960年代建築の中国寺院があるほか、7世紀ごろの5体の寝仏像がある。カンボジア人にとって神聖な地であり、休日には多くの人が訪れる。シアヌーク前国王が16歳の時に出家し、修行を積んだ地としても知られる。
開山は午前7時から午後5時。外国人入山料$2、カンボジア人無料。駐車料は乗用車R5,000、バス・バンR10,000。
頂上への長い階段
中国寺
プラサート・ソンボープレイコッ
Prasat Sambo Preikuk
寺院の壁画も見事
植物は建物内部にまで
獅子の装飾
市街から北へ30kmに位置する7世紀から9世紀の遺跡。内戦前の1971年ごろから近づくことができなくなり、1995年ごろに再び人が入れるようになった。現在では大小100以上の遺跡が確認され、2004年ごろからは観光客も訪れている。
遺跡は3つのグループに分かれている。ひとつは、プラサート・ソンボープレイコッを中心とした遺跡群で、7世紀のヒンドゥー教寺院。かつては51遺跡あったが、現在は11遺跡が残っている。2つめは、プラサート・タォ。43遺跡のうち残っているのは1つだけだ。「タォ」とは獅子のことで、四方にある階段に獅子の飾りがあることから名付けられた。8~9世紀にシヴァ神をまつるために建てられた。3つめはプラサート・イェイポァンを中心とした遺跡群で、35遺跡のうち7ヵ所が残る。7世紀初めのヒンドゥー遺跡。近くに建立者エイサーンヴァラマン1世の娘とみられるイエイポァンの名がついた池がある。
観光に最適なのは10月から1月ごろ。入場は午前7時から午後5時、外国人$3、カンボジア人無料。乗用車R2,000、バンR3,000、バスR5,000、バイクR500。
プラサート・コハッノーコー Prasat Ku Hak Nokor

市街から南へ69kmにある11世紀ごろの遺跡。経蔵とみられる建物と城壁があり、保存状態は比較的良い。
石像 Stone Sculptures

プノム・ソントゥックへ行く途中にあるサムナック村では、石像や石のクラフトが生産されている。巨大な仏像から、小さなものまで、さまざまな作品が並ぶ光景は壮観。数千ドルもする大きな作品もあるが、小さな作品は$5ぐらいから入手できるので立ち寄ってみてはいかが。
観光事務所 Tourism Department
観光情報はセン・アンさん(電話012-914-997)が対応。開館は月曜から金曜の午前7時から11時半、午後2時から5時半。
(情報:2010年2月時点)