スオスダイ！インターン生の伊藤陽子です。みなさん「なぜカンボジアが好きなの？」と聞かれたらなんて答えますか？私は定型文のように「カンボジアの人たちが温かいから」と答えます。私以外にもこのように答える方は多いのではないでしょうか。でも私はこのように答えるたびに、いつも自分自身の答えに疑問を持ちます。

なぜなら実際に初対面でカンボジア人と会ってもよそよそしい感じの人は多いし、外国人があまりいない地域に出向くとみんな不躾な目線を送ってくることが普通だからです。

ではなぜ私はこう答えるのか。やはり自分にそう思わせる出来事がいくつか心に残っているからだと思います。最近もこんな出来事がありました。

ある日の夕方、私は家の近くの屋台レストランで夕飯を食べようと思っていました。チャートロップという茄子とお肉の炒め物を頼み席に座って待っていると、同じ机の目の前の席に女性が座りました。ほかにもたくさん席はあるにもかかわらず目の前に座ったので、不思議に感じつつただ単に何も気にしていないのかなと思いそのまま同じ席で料理を待っていました。

しばらくして料理が来ましたが、伝え方が悪かったのかお肉なしのただの野菜炒めが運ばれてきました。口をつけた後に気づき諦めてそのまま食べていると、目の前の女性が「あなたの料理、お肉が入ってないじゃない」というように声をかけてくれて店員さんにもそのことを伝えてくれました。

結局お肉は入れられないままでしたが、それだけの出来事でも私の心は温かくなりました。しかしさらに彼女は自分の頼んだスープに入っている魚を私のお皿に取り分けてくれたのです。

私たちはは片言なクメール語で少しだけ会話をし、一緒に料理を食べ終わり、彼女はあっさりと帰っていきました。私にとっては忘れられない行動を、彼女はさも日常のことのようにして帰っていったのです。

このような出来事は日本の田舎でもよくあることかもしれません。おじいさんやおばあさんが誰にでも声をかけておせっかいを焼くイメージです。だがここはプノンペンという都会で声をかけてくれたのは若い女性。もし東京だったら私を含めこのように他人に親切でフレンドリーな女性はいったい何人いるでしょうか。

私が最初に言ったようにカンボジアには初対面で親切にしてくれる人もいれば、そうでなくシャイだったり冷たそうな人だってたくさんいます。しかし今回みたいな出会いを思い出したり、また何回も経験することで、やっぱり私のカンボジアが好きな理由は「カンボジア人が温かいから」ということに尽きるのだろうとつくづく感じました。

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【インターン日記⑤】安くて美味しいカンボジア飯！

【インターン日記⑥】コンポンチュナン陶器市に参加して


【インターン日記⑦】もっと魅力的なニョニュムショップに。

【インターン日記⑧】カンボジアでの幸せなひととき


【インターン日記⑨】「ニョニュムクメール」編集会議を覗いてみると…


【インターン日記⑩】ビジネス上でのカンボジア人との付き合い方

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【インターン日記⑫】停電が教えてくれるもの

【インターン日記⑬】地味だけど大切な私の仕事

【インターン日記⑭】ある日曜日の私の考察

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