明日6月28日から30日までの3日間、プノンペン北部にある現在建設中のMordok Techo National Stadium横のプール にて、43rd SEA Age Group Swimming Championshipが開催される。この大会は東南アジアの18歳以下の選手を対象にした水泳大会で、300人以上の出場者が参加予定。水泳ではカンボジア初の国際大会ということで国内では大変注目が集まっている。今回はカンボジアの水泳の歴史と今大会の詳細を紹介。
カンボジアにおける水泳の歴史
実はこれまでのカンボジアの水泳の歴史には日本人が関わっている。最初は1966 年に青年海外協力隊の初代隊員としてカンボジアに派遣された水泳指導者・中村昌彦さん。その教え子だった元水泳選手のハェム・トンさんが内戦の混乱が続く80 年代に選手の育成を始め、水泳の復興に取り組んだ。そして1998年から2年間、青年海外協力隊として柴田学さんが指導にあたった。そして、2016年に水泳隊員として派遣されたのがを現在、カンボジア代表のヘッドコーチを務める生山咲さんだ。
生山咲さんの連載記事
SEA GAMES2017クアラルンプール大会のカンボジア水泳代表の紹介
BSフジ 番組「いつか世界を変える力になる 第3部」に出演
現地在住の日本人も応援
現地カンボジアでは生山咲さん繋がりで水泳カンボジア代表のことを知った現地在住の日本人たちも応援している。
プノンペンとシェムリアップに店舗を構え、シャツを中心にメンズ、レディースからキッズまで手作業で洋服やバッグを作るアパレルブランド「Sui-Joh」は代表選手たちにオリジナルのトートバッグとTシャツを提供している。Sui-Johの代表・浅野さんは「彼らが今度は若い世代に、夢を与えて、俺も私も水泳選手になりたい!、俺も私も夢を持つぞ!やってやる!そんな種がカンボジアの若い次世代に行き渡ってくれるようになったら嬉しい。そんな彼らをサポートしていきたい」と語った。なお、大会当日は会場で特設ブースを出店予定なのでSui-Johを身に着けて応援しよう!※Sui-Johオフィシャルブログより
また、プノンペンの日系美容室「Beauty salon hair and nail wako / 和心」は、選手達の髪をカットしていただいたようで、和心を経営する原田さんは「今後も選手達を思いっきり応援していきます。美容室をオープンしてもうすぐ1年半なので、自分たちも選手達に負けないように頑張ります!!」と話した。※「Beauty salon wako/和心」オフィシャルFacebookページより
日本製の水着を着用し、いざ大会へ
日本でも協力している会社がある。競泳水着ブランド「Jaked」を生産販売しているフットマーク株式会社(本社東京都墨田区)だ。日本国内でも競泳選手が着用しているが、実はカンボジア水泳連盟のスポンサーも務めており、今回カンボジア代表選手たちが着用する水着を提供している。このように本当に多くの方が彼らの夢実現のために、少しでも力になれたらと思い、様々な形で協力している。
大会会場アクセス
プノンペン中心部から約20km
車で45分~1時間
大会詳細
カンボジアからも男子10名、女子10名の選手が出場予定。この中から来年開催される東京オリンピックに出場する選手もいるかも!?
カンボジアの未来を背負った若い選手たちが、国のために、家族のために、そして何より、自分自身に打ち勝つために、精一杯、一生懸命泳ぐ姿を見にぜひ会場へ!
カンボジア代表チームは悲願のメダル獲得に向けてチーム一丸となって頑張ります!!
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