留学に就職、実習や研修。さまざまなかたちでカンボジアの人たちが日本へ渡っています。 2018年の今年は1953年の外交樹立から数えて65周年、「日カンボジア友好65周年」の年。カンボジアと日本、その関係や交流のかたちは 65年の間に変化してきました。
そんな今、日本で学び働くカンボジア人たちは何を思いどう過ごしているのでしょうか。現地情報誌NyoNyum No.98に掲載されている特集「日本に羽ばたくカンボジア人」をシリーズに分けてお伝えします。
<前回の記事はこちら>
①カンボジア人の日本留学事情編!
2回目の今回は「大学院留学編!」、日本の大学院へ留学するカンボジア人学生、カン・パンナレットさんへのインタビューをご紹介! 留学のきっかけや日本での生活について伺いました!
カン・パンナレットさんプロフィール
Mr. KAN Phannarith
千葉大学大学院融合理工学府/創成工学専攻/建築学コース
1992年生まれ(26歳)、プノンペン出身。カンボジア工科大学在学中に、日本の文部科学省による奨学金試験に合格し、2012年4月に来日。日本語学校、高等専門学校、大学を経て、現在は千葉大学大学院の建築学コースで研究を続ける。また、在日カンボジア 人留学生協会の会長も務めている。
日本での経験はすべて財産。カンボジア発展のために活かしたいです。
Q. 日本留学のきっかけは?
カンボジア工科大学では建築専攻でしたが、もっと高度な教育を受けたいと思っていました。実は韓国 やシンガポールなど、他の国の奨学金試験も受けたのですが、受かったのは日本だけだったんです。それでも、日本には高い技術があるし、日本人の仕事に対する真面目な姿勢も魅力で、多くを学べると思いました。
Q. 慣れない日本での生活、 大変なことも多かったでしょうね。
いえ、大変だと思ったことはありません。来日した当初は日本語もあまり話せませんでしたが、買い物でも品物を見ればわかるし困ることはなかったです。でも、物価が高いのには驚きました。あと、スーパーでの買い物が恥ずかしかったです。カンボジアでは、スーパーは女性が行くところで、男一人では行かないから。今はもう慣れましたけどね。
Q. 在日7年目ですが、いまはどんなことをされていますか。
大学院では建築の構造をテーマに研究しています。カンボジアにはない、特殊な構造などがとても勉強になります。卒業後は、建築の知識と日本語力を生かした仕事に就きたいですね。また、今年は在日カンボジア人留学生協会の会長を務めてきました。 大変なことも多いけど、いろいろな経験ができたり、たくさんの人と関われたりしたことは自分の財産になりました。
Q. 日本へ来る前と後で、自分自身が大きく変わったと思うことは?
価値観です。留学するときは、日本で経験を積めばいい仕事に就けてお金持ちになれる!なんて思いもあったのですが、今は違います。この貴重な経験をカンボジア発展のために活かしたい。建築だけに限らず、カンボジアにはないサービスや技術、知識を伝えていきたいです。それはお金持ちになるより大切だと思います。 また、以前は自分が頑張ったから日本へ来られた、それは当然なんだと思っていましたが、その考えも変わりました。奨学金だって、お金を出してくれる方々がいたからこそ。そのサポートがなければ、私は勉強や生活をすることができませんでした。この素晴らしい機会をもらえたことに心から感謝しています。
【日本に羽ばたくカンボジア人】続きはこちら↓
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