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陶土、釉薬生産の機械化を目指して
陶土、釉薬生産の機械化を目指して
2014.02.25

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私たちのプロジェクトには男性メンバーも参加しています。陶土や釉薬を作るのが主な仕事ですが、手作業で行われていて時間も労力もかかって大変です。需要は伸びてきましたが生産が追いつきません。粘土の精製、釉薬となる岩石の粉砕を機械化することによって生産性を上げていくのがこれからのプロジェクトの目標です。そこで、昨年10月にプロジェクトメンバー2人が栃木県益子へ行き、窯業機械の原理、構造、操作を学んできました。

ドゥーンは日本へ研修へ行った1人です。プロジェクトには2010年から参加しています。「機械があればもっと簡単に、もっと早く、もっとたくさん生産できて、もっと利益を上げられる」とドゥーン。日本で学んだ破砕機をこちらで作ろうと考えています。

昨年9月には第2子が生まれました。「将来、家を建てて、仕事場と窯を自分で作りたい。そうすれば家で陶器を作って売ることも出来る。子どもたちの将来のためにお金を貯めたい」。ドゥーンの夢です。

将来、村全体に釉薬陶器生産を普及させたい。陶土、釉薬生産の機械化はその一歩です。

明 博史(Hiroshi AKE)
カンボジア伝統陶器プロジェクト、コーディネーター。陶器生産を地場産業として盛り上げるべく、セールス、マーケティング、生産管理などを担当。日本でテレビニュース・ドキュメンタリー番組制作、写真、ウェブサイト制作などメディアの仕事に関わったあと、2000 年、初カンボジア。2009 年、地雷・不発弾対策支援NGO のカンボジア事務局代表としてバッタンバンに赴任。任期終了後、「カンボジア伝統陶器プロジェクト」に参加。このコラムでは村のメンバーたちのストーリー、声を伝えていきます。

2014.2-3月号(第69号)掲載

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