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【NyoNyumインターン日記⑥】コンポンチュナン陶器市に参加して

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2017.11.15

こんにちは。インターン生の伊藤陽子です。11月の初めごろカンボジアは水祭りで盛り上がっていましたが、ニョニュム編集部はコンポンチュナン州にて3日に前夜祭、4日に大陶器市を開催しました。

この陶器市はニョニュムや日本の陶芸家、現地の村の人々と協力してできたブランド「コンポンチュナン焼」とその地域を盛り上げるためのお祭りで、今年は５回目を迎えました。

私はこの陶器市の準備、開催に関わらせていただきました。インターン日記では陶器市の詳細というよりも、主催者側で感じたことを綴りたいと思います。

イベント前日の2日、私は準備のため社員さんと一緒に会場であるコンポンチュナン焼の工房に前のりしました。そこはお祭り前日だとは思えないほどのんびりした空気で、あまり準備を進めているというふうには見えませんでした。村の女性たちはおしゃべりをしながら焼く前の陶器に模様をつけていました。私もそんな空気にちょいと流されてしまいましたが、よくよく考えるとこの状況は少しまずかったのです。

この大陶器市は山崎社長がコンポンチュナン焼とこの州を盛り上げたいということで始めました。しかしいつまでもニョニュムが主催するのではなく、いずれは村の人たちが自ら主催するようになるというのが社長の願いなのです。

そして前夜祭当日になり、昨日とはうって変わって慌ただしく準備が進みました。お客さんにコンポンチュナン焼を見ていだだけるように売り場をきれいにしたり、会場を整えたりバタバタバタ…。そんな中、一緒に準備をする村の人々の行動が変化してきたのです。

準備が忙しくなるにつれて彼らはうまく役割分担をしていって仕事をこなすようになりました。そしてお客さんが来る夕方、自然と彼らは自分の持ち場だろうというところにつき、自分の役割をこなしていったのです。陶芸体験などがある次の日の大陶器市でもそうでした。終わりにはお客さんがもてなしてくれた村の人たちに心から感謝を言って帰っていきました。

よく途上国支援に関して「被支援者の主体性を引き出せているか」ということが問題としてよく聞かれます。コンポンチュナン焼は日本の支援が入ってできていった新しいブランドです。この陶器市も５回目ではありますが、ニョニュム側がこういうプランでいこうと決めなければ話は進まないし、予算もこっちが出さないとほぼ動かないものであると思います。

しかし直前の準備、当日だけでも村の人たちがこんなに主体的に動いているということが私はとてもすごいことだと思うのです。こうやって少しずつでも村の人たちとコンポンチュナン焼の発展がニョニュムの手から良い意味で離れていくのは素敵なことだと思います。

このようにカンボジアの人たちとニョニュムが良い関係で関われるように仕事をしていきたいと思う私なのでした。