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地場産業を目指して

 width=はじめまして。カンボジア伝統陶器プロジェクト、コーディネーターの明です(写真中央下)。今年からプロジェクトに入りました。コンポンチュナン州オンドン・ルッセイ村はもともと素焼きの盛んな村ですが、益子焼の陶芸家が陶器生産に関する技術、特に釉薬(ゆうやく)と高温での焼成技術を村の陶工たちに伝えてきました。これからは販売を拡大し、そして村の人たち自身で経営していけるような体制づくりをしていきます。

私たちが目指しているのは陶器を地場産業として盛り上げたいということ。すべて地元で取れる土、石、灰を使い、ここでしか作れない陶器、コンポンチュナン焼を作っています。プノンペン、シェムリァップでも展開していきますが、作り手に会いに来て欲しい。村にも販売拠点を作り、同時に村の生活も見てもらって、よりモノ語りが伝わればと思っています。

プロジェクトには6家族から女性6人、男性4人の10人が参加しています。村の手前に窯場があって一緒に働いています。小さな子どもたちも一緒です。お母さんが焼き物を作っている横で子どもたちが遊ぶ、走り回る、いたずらする、甘える、すねる、泣くといった感じで、子どもたちはやりたい放題です。でも、ここぞという時にお母ちゃんの雷が落ちたりして、一見ほったらかしのようで実はちゃんと見ていて子どもの世話をしつつ仕事をしています。その様子を見ていて、生活の中からモノが生まれていくんだなと実感します。

大らかでゆるやかながらも強い家族の絆を活かして、思いを共有しながらトライアルを重ね、地場産業で村を発展させていく。陶器を通じて村が発展していけるモデルを創り出していきます。

次回からはプロジェクトのメンバーたちのストーリー、思いをここで紹介していきます。

明 博史(Hiroshi AKE)
カンボジア伝統陶器プロジェクト プロジェクト・コーディネーター。日本でテレビニュース・ドキュメンタリー番組制作、写真、ウェブサイト制作などメディアの仕事に関わる。2000 年、初めてカンボジアに。2009 年、地雷・不発弾対策支援NGO のカンボジア事務局代表としてバッタンバンに赴任。コミュニティー開発支援にも携わる。任期終了後、「カンボジア伝統陶器プロジェクト」に参加。地場産業として盛り上げるべく、生産管理、マーケティング、プロモーションなど担当。現在、カンボジア生活5 年目。

2013.2月-3月号(第63号)掲載